日本航空が1460億円の赤字見通し、決定すれば2年連続
(last modified Tue, 02 Nov 2021 11:38:23 GMT )
11月 02, 2021 20:38 Asia/Tokyo
  • 日本航空機
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日本航空の過去1年の最終的な損益が1460億円の赤字になる見通しです。

NHKが2日火曜、報じたところによりますと、日本航空は来年3月までの1年間のグループ全体の業績予想を公表し、最終的な損益が1460億円の赤字になるという見通しを明らかにしました。

この理由としては、新型コロナウイルス感染拡大の影響が長期化し国内線、国際線ともに利用者数の回復が遅れていることが指摘されています。

実際に最終赤字になれば2800億円を超える赤字を計上した昨年度に続き2年連続となります。

また合わせて公表した去る9月までの半年間の中間決算は、最終的な損益が1049億円の赤字でしたが、コスト削減の効果や好調な国際貨物の需要を取り込んだことで、赤字幅は昨年度の同じ時期よりもおよそ600億円、縮小しています。

なお、JALの発表によりますと、今年7月から9月までの3か月間の利用者は感染拡大前の一昨年の同時期と比べて国内線は34%、国際線は8%にとどまたものの、ワクチン接種の効果などで来年3月には国内線で92%、国際線で23%まで回復を見込むとしています。

航空業界をめぐっては、ANAホールディングスも今年度の業績予想で1000億円の最終赤字になる見通しを明らかにしており、依然として航空業界の厳しい状況が続いています。

こうした現状について、日本航空の菊山英樹専務は2日の決算会見で「緊急事態宣言がここまで長期化するとは思わず、厳しい業績予想となった。ただこの秋以降の国内線の需要はビジネス出張や修学旅行などで着実に回復傾向にある」と述べました。

また政府がビジネス目的の入国者を対象に自宅などでの待機期間を原則3日間に短縮する方針を固めたことについては「海外ではワクチン接種をした人の水際対策を緩和する動きが広がっている。日本国内のワクチン接種率は海外と比べてもトップクラスで経済界からも海外出張のニーズが高いので、水際対策が緩和に向かうことを期待したい」とコメントしています。

 

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