秋田県で鳥インフルエンザウイルス検出、ニワトリの殺処分開始へ
秋田県で、高病原性の「H5型」の鳥インフルエンザウイルスが検出されました。
NHKが10日水曜、報じたところによりますと、秋田県横手市にある養鶏場で、今月8日から9日にかけて190羽のニワトリが死に、県が行った遺伝子検査の結果、13羽のうち12羽から高病原性の「H5型」の鳥インフルエンザウイルスが検出されました。
これを受けて県は感染の拡大を防ぐため、10日朝からこの養鶏場で飼育されているおよそ14万3000羽のすべてのニワトリの殺処分を開始しています。県や自衛隊による殺処分作業は5日間から7日間かかる見通しです。
また、秋田県は養鶏場の半径3キロ以内について、養鶏場などからニワトリや卵の移動を禁止する「移動制限区域」に、半径10キロ以内をその地域からの出荷を禁止する「搬出制限区域」に指定したほか、半径10キロ以内では消毒ポイントを複数設け、畜産関係の車両の消毒を行うことにしています。
秋田県などによりますと、県内の養鶏場のニワトリから高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたのは今回が初めてで、全国でも、今シーズン初めてだということです。
秋田県の養鶏場のニワトリから今シーズン全国で初めて鳥インフルエンザウイルスが検出されたことについて、金子農林水産大臣は10日の閣議の後の記者会見で「中村副大臣を秋田県に派遣して、県との連携を確認している。県や関係省庁との連携を緊密にとって防疫措置に万全を期したい」としたうえで、そのほかの都道府県に対しても防疫対策を再徹底するよう10日改めて通知を出したことを明らかにしました。
一方で、「通常、人が鳥インフルエンザウイルスに感染することはない」と述べたうえで、消費者などへの周知活動とともに、小売や外食の店舗などで不適切な表示が確認された場合は改善を求めるなど、風評被害の対策にも取り組む姿勢を強調しています。
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