4月 24, 2022 20:29 Asia/Tokyo

北海道の知床半島の沖合での観光船の遭難事故で救助された10人の死亡が確認されました。

日本の報道各社によりますと、北海道の知床半島の沖合で23日土曜、乗員・乗客26人が乗った観光船「KAZU1(カズ・ワン)」(19トン)が遭難した事故で、男女合わせて10人の死亡が確認され、海上保安本部が身元の確認を進めるとともに、現場海域の周辺でほかに人がいないか引き続き、捜索にあたっています。

海上保安庁や災害派遣要請を受けた自衛隊などが斜里町の「カシュニの滝」近くの海域で捜索を続けた結果、24日はこれまでに知床岬の先端付近の海上や岩場などで合わせて10人が相次いで救助されました。第1管区海上保安本部によりますと、10人は病院に運ばれるなどしましたが、その後いずれも死亡が確認されたということです。亡くなったのは男性7人女性3人で、いずれも大人とみられるということです。

23日土曜、北海道斜里町ウトロを出港し知床半島の沖合を航行していた観光船「KAZU 1(19トン)」から「船首が浸水し、沈みかかっている」と救助要請の通報があり、その後連絡が取れなくなった遭難事故では、子ども2人を含む24人の乗客のほか、斜里町に住む豊田徳幸船長(54)と甲板員で東京 調布市の曽山聖さん(27)の合わせて26人の行方が分からなくなっています。

この事故を受けて斉藤国土交通大臣は、24日午後1時ごろ、北海道斜里町に設けられた現地対策本部を訪れ、事故の調査にあたっている職員に対し、観光船を運営する会社に速やかに特別監査を行うよう指示をしました。

そのうえで「遭難した方のご家族の気持ちに十分配慮し、できる限りの支援と情報提供をしてほしい」と訓示し、現地対策本部で行方不明者の家族と面会し、一刻も早い救助を行うよう要請を受けたということです。

 


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