4月 27, 2022 15:52 Asia/Tokyo
  • 北海道・根室沖の太平洋サケ・マス漁準備本格化、日ロ交渉合意受け
    北海道・根室沖の太平洋サケ・マス漁準備本格化、日ロ交渉合意受け

北海道沖の太平洋でのサケ・マス漁をめぐる日ロ両政府の漁業交渉での合意成立を受け、根室市の歯舞漁港では来月初めの出漁に向けて準備が本格化しています。

NHKによりますと、今年はロシアによるウクライナでの特殊軍事作戦の影響で交渉開始が例年より大幅に遅れましたが、今月25日にようやく、漁獲量を去年と同じにすることなどで正式に合意しました。

これを受けて、サケ・マス漁は最盛期となる来月初めにも始まる見通しとなり、漁の拠点となる根室市の歯舞漁港では漁船の乗組員や造船会社の社員などが、陸に上げていた漁船を港に下ろす作業に着手しています。

今シーズンは歯舞漁協所属の8隻を含め、北海道沿岸から合わせて19隻が出漁する予定で、今後船に網を積むなどして準備を進めることにしています。

作業に当たったある造船会社の社員は「ようやく作業が始まったと感じています。せっかく出漁できるので大漁になってくれればと思います」と語りました。

日本とロシアは毎年春のサケ・マス漁開始前に操業条件を交渉しており、日本漁船がロシアの川で生まれたサケ・マスを漁獲するには、日本の水域でも漁獲量などをロシアと合意する必要があります。

今回決まった操業条件は、日本の200キロカイリ内分で、漁獲量の上限は2050トンで、前年の条件の据え置きとなりました。一方、日本が漁獲量に応じてロシア側に支払う協力費の幅は2億─3億0013万円となり、下限が前年の2億6000万円から引き下げられています。

 


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