EU大統領が広島訪問;「原爆被害は、人間ができる最悪のこと」
May 14, 2022 18:00 Asia/Tokyo
EUのミシェル大統領が13日金曜、被爆地の広島市を訪問しました。
EU大統領の広島訪問は前任のトゥスク氏に続いて2人目となります。
ミシェル大統領は、広島平和記念資料館も視察し、滝川卓男館長の案内を受けました。
そして芳名録に記帳後、声明を発表し「大量破壊兵器の廃絶は急務であり、世界の平和と安全保障を守るため、核軍縮などの国際的なルールや制度を守り、強化しなければならない。世界から大量破壊兵器を廃絶しなければならないという強い決意を抱いた」と表明しています。
また、アメリカの原爆投下による被害については「人間ができる最悪のことだ」と述べ、日本政府などと連携した核兵器削減に意欲を示しました。
そして、ロシアがウクライナでの特殊軍事作戦を開始して核兵器使用を示唆したことについては「恥ずべき、許しがたいこと」とし、北朝鮮についても、「違法で挑発的なミサイル実験を繰り返している」として「世界の安全保障の脅威となっている」と批判しています。
ミシェル大統領は、日本・EUの定期首脳協議のため今月12日に来日しています。
一方、これに対し中国外務省は、「日本とEUは、中国に関わる議題を取り上げ、中国を中傷して内政に干渉し、地域の対立をあおっており、断固反対する」と強く反発し、日本政府などに厳正な申し入れを行ったことを明らかにしています。
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