10月 12, 2023 20:59 Asia/Tokyo
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軍事・情報面で前例のない敗北を喫したシオニスト政権イスラエルが、パレスチナ・ガザ地区住民への断水と電力遮断という行動に出ました。

パレスチナ・イスラム抵抗運動「ハマス」による対イスラエル作戦「アクサーの嵐」、そしてシオニスト占領者に対する奇襲攻撃から6日が経過しました。ハマスに軍事・情報面で敗北を喫したシオニスト政権は、ガザ地区の民間人の殺害を方針に掲げました。イスラエルによる全面的な対パレスチナ攻撃により、これまでにパレスチナ人1100人以上が殉教、5400人以上が負傷しました。今や、イスラエルという占領政権はガザの完全占領、もしくはガザ住民を実質的に人が住めない状況に追い込もうとしています。そうした目的のため、ガザ地区への砲撃は毎日のように続き、また住民は断水と電力遮断に直面しています。使用された爆弾の量は非常に多く、数カ月間の戦闘で使われる量に匹敵しています。2007年以来ガザ地区の人々を全面的な封鎖下に置いているシオニスト政権は、いま断水と電力遮断を行い、さらなる人道的被害の増加が見込まれています。

ガザ地区の住民に対する断水と電力供給の遮断はイスラエルによる犯罪の一例であり、また国際法に違反する行為でもあります。以前、テロ組織ISISはシリア危機の際、同国北部アレッポ県の水道を遮断しており、国連のシリア緊急援助調整官はこの行為を戦争犯罪だとしました。イスラエル側のこの行動は、ISISのテロリストとシオニストのつながりを再び証明した形となりました。

イスラエルによるこの人道犯罪に対し、イラン司法府国際問題次官兼人権本部書記のガリーブアーバーディー氏はX(旧ツイッター)に、「安全で清潔な飲料水を得る権利は、人権のひとつとして認められている。ガザ住民への断水というイスラエルの暴挙は戦争犯罪とみなされる」と投稿しました。

また、EUのボレル外務安全保障政策上級代表も「イスラエルはガザ地区に対する電力供給の遮断や断水、食糧供給の停止により、今や国際法規に違反しているに等しい」としました。また「イスラエルの攻撃の激化により子供を含む民間人数百人が死亡していることから、ハマスの行動に対するイスラエルの報復の一部は国際法違反とみなされる」と強調しました。

国際人権NGOアムネスティ・インターナショナルは声明で、ガザを完全封鎖するというイスラエルの決定を「集団処罰」および「戦争犯罪」の一例だと表明しました。この声明ではまた、「この行動は彼らに想像を絶する苦しみを加えるだろう。これは集団処罰の一例であり、戦争犯罪とみなされる」とされています。

国連人権理事会委員長も「民間人の命を危険にさらし、基本的な生活必需品を入手不可能にするような行為は国際人道法で禁止されている」と述べました。

これらの反応やイスラエルの犯罪が明白であることをを考慮すると、人権を主張する勢力と国連がイスラエルの犯罪阻止に向け本格的な措置を講じるか、それとも沈黙を続け、犯罪続行のゴーサインを出すのかを、今後とも見守る必要があるといえます。

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