10月 18, 2023 20:20 Asia/Tokyo
  • イスラエルによる本当のホロコースト
    イスラエルによる本当のホロコースト

シオニスト政権イスラエルは17日、パレスチナ・ガザ地区にあるアル・ムアムダニ病院を爆撃し、これによりパレスチナ人約1100人が殉教、数百人が負傷しました。今回の空爆は、その死傷者数からして前例のないもので、その大半が女性や子供たちです。

シオニスト政権が行っている犯罪は本当のホロコーストであり、大量虐殺の実例です。米紙ウォールストリート・ジャーナルは、今回の病院空爆に使われた爆弾が米国製のMK-84だったと報じました。この爆弾は重量およそ1トンで、極めて強力な破壊力を持ちます。そのため、今回の空爆による犠牲者数は、1948年にパレスチナ人が虐殺されたデイル・ヤシーン事件の4倍以上となりました。

今回の事件で重要な点が4つあります。

1.シオニスト政権軍は、この病院に多くの患者・負傷者が入院していることを知りながら空爆しました。同政権は今月7日に始まったハマスによる攻撃で受けた打撃・敗北を取り返そうと今回の空爆を行いましたが、むしろ自らの非人間的・テロリストとしての側面を世界にむけてさらすことになりました。また、シオニスト政権がこれまでとってきた自らを被害者として演出する戦略が破綻し、世界で最も醜悪で凶悪な政権であることを証明しました。

 

2.今回の空爆により肉片となった子供たちの遺体を映した映像は、人権というものが西側諸国にとって何ら意味を持つものではないことを如実に物語っています。空爆が起きた17日は、ドイツのショルツ首相がテルアビブに滞在中で、バイデン米大統領訪問の前日というタイミングでした。言い換えれば、今回の空爆は西側の容認のもと行われたのです。

 

3.西側の見方では、テロリズムと同じように戦争にも善悪があるようです。例えば、ロシアによるウクライナ戦争は悪い戦争で、シオニスト政権によるガザに対する戦争は良い戦争という具合です。こうした論理は、西側基準による人権です。17日に開催された国連安保理の会合では、米英仏日の4カ国がロシアが提出した停戦決議案と9つの対イスラエル非難声明に反対票を投じました。

 

4.今回の空爆で、各国のイスラム教徒たちは怒りを表明し、自発的にパレスチナ支持のデモを各地で行っています。レバノンでは、今回の空爆にアメリカが関与していたとして米国大使館前で市民が抗議活動を行いました。このほか、ヨルダンでも首都アンマンの米国大使館前でデモが行われたほか、カタールでも反米・反イスラエルデモが行われました。その他のイスラム諸国でも次々とデモが行われており、次はそれぞれの政府が行動する番です。そして今日18日は、サウジアラビアの首都ジッダでOIC・イスラム協力機構の会合が予定されており、シオニスト政権による犯罪に断固とした反応を示すまたとない機会です。

今回のアル・ムアムダニ病院への爆撃は、ガザ戦争における転換点であり、1000人以上の殉教者が流した血がシオニスト政権を追い詰めることになるのです。

 


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