広島で、核廃絶をめざす平和首長会議が始まる
10月 19, 2022 22:10 Asia/Tokyo
核兵器廃絶を訴える世界8000超の自治体首長が集まった世界平和首長会議が、広島市で始まりました。
NHKによりますと、会議の総会は19日午後1時半から広島市内で始まり、9カ国から93の自治体の代表が出席したほか、オンラインでも多くの自治体の代表が参加しました。
国連のグテーレス事務総長もビデオメッセージを寄せ、「世界はヒロシマ・ナガサキの痛ましい教訓が忘れられる危機に瀕しているが、諦めずに核兵器の廃絶を実現しよう」などと訴えました。
続いて、14歳のときに広島の爆心地から2.3キロの工場で被爆した梶本淑子さんが、「私の目の前で死んだ中学生の顔を忘れることができない」などと自らの体験を語り、核兵器の廃絶を訴えました。
会議ではその後、若者向けにSNSでさまざまな取り組みを発信し、会議を支援する人を増やす制度を創設することが決定されました。会議は20日木曜まで続き、核兵器廃絶への決意と提言を取りまとめた「ヒロシマアピール」の採択が行われる予定です。
SIPRI・ストックホルム国際平和研究所によると、世界では今年1月時点で、ロシアが5977発、アメリカが5428発、中国が350発、フランスが290発、イギリスが225発、イスラエルが90発の核兵器を保有しています。
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