ロシア人ジャーナリスト、「アルバインは圧政や不公正との闘いを象徴する世界の最重要行事」
(last modified Mon, 26 Aug 2024 11:10:06 GMT )
8月 26, 2024 20:10 Asia/Tokyo
  • ロシア人ジャーナリスト、「アルバインは圧政や不公正との闘いを象徴する世界の最重要行事」
    ロシア人ジャーナリスト、「アルバインは圧政や不公正との闘いを象徴する世界の最重要行事」

あるロシア人ジャーナリストによれば、シーア派3代目イマーム・ホサインの殉教40日忌・アルバイン(=アラビア語で40の意)は、抑圧され苦しむ人々を救うために神に立ち返るというイスラム教徒の魂の中にある覚悟に深く関わっているとされています。

今年のアルバイン行事に参集する巡礼者の群衆の様子を報道する目的でイラクを訪れたあるロシア人ジャーナリストは、「私は、今年のアルバインの儀式が宗教的なものの他に、パレスチナ市民にとっての正義の確立を求める2000万人以上からの明確なメッセージを伴っていると考えている。世界はもはやこの問題を無視できず、また無視してはならない」と語りました。

パールストゥデイによりますと、イマーム・ホサインの殉教地であるイラク・カルバラーにおいてロシア人ジャーナリストのアッバス・ジュマ氏は25日日曜、イルナー通信記者との電話会談で、「アルバインはイスラム教徒の生活の中で最も重要な行事の一つである。それは、シーア派3代目イマーム・ホサインの聖なる血を偲び、この偉人への敬意を示す機会であるとともに、不公正や抑圧との戦いの象徴にもなっている」と語っています。

また、イラクでアルバインに巡礼を行う大規模な群衆に自身も加わったことに触れ、「彼らのメッセージは明確だ。彼らは自己献身した人々を忘れず、自らが崇めるイマームのように抵抗の道を歩み続けたいと望んでいる」と語っています。


イスラム教徒の心のつながりの素地たるアルバイン

続けて「アルバインとの結びつきでは、シーア派だけでなくすべてのイスラム教徒が一つの共同体となり得る。カルバラー巡礼の道程では、一部の巡礼者がパレスチナ国旗を掲げる様子も見られた」としています。

さらに、「イラン、イラク、イエメン、シリア、レバノン、その他の諸国による対パレスチナ支援は、真の信仰が常に勝利することの証拠である。すべての紛争は一時的なもの・一過性のものだが、アルバインの概念と性質はこれよりもはるかに崇高で広範、かつ奥深いものだ」と語りました。

そして、「アルバインは、苦しみにあえぐ被抑圧民を救うために神に立ち返る覚悟をその中に持つイスラム教徒の魂と、深く結びついている」と述べています。


西側には理解不能なアルバイン

イスラム教徒となったこのジャーナリストはさらに、「西側諸国はアルバインを決して理解できない」とし、「私がカルバラーへの旅の最中、無料の食事・飲料を提供され医療サービスを受けていることを、欧米諸国の同僚に話しても、彼らは信じようとしない」と語りました。

そして最後に、「西側世界では、魂の不滅性が忘れ去られているため、人々は常に恐怖の中で暮らしている。また、彼らは他に何も持たないため、自分の周りを物質的なもので埋めて、全力でそれにしがみつこうとする。彼らにとって、自らが所有する家、車、銀行口座はすべて、他人に自分の存在を証明する手段である。彼らはそのために、我々のことが理解できない。そういう意味では、我々は彼らにとって、違う惑星から来た人間、異星人ということになる」と結びました。
 


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