イエメン保健省、「8年におよぶ侵略の国内犠牲者は1万5000人超」
イエメン保健省が、サウジアラビア主導アラブ連合軍による8年間の侵略の中で出た人的・物的被害に関する統計を発表しました。
サウジアラビアは、アメリカ、UAEアラブ首長国連邦、および他のいくつかの国の支援を受けて、2015年3月よりイエメンに対して軍事侵略を実行し、同国を全面的に封鎖してきました。
イエメンのアルマスィーラ・テレビによりますと、同国の保健省は27日土曜、アラブ連合軍の攻撃により、これまでに1万5483人のイエメン民間人が死亡、3万1598人が負傷したと発表しました。犠牲者のうち25%は女性や子どもだということです。
同省はまた、この間に国内の保健施設も162か所が完全に、373か所が部分的に破壊されたとしました。
続けて、アラブ連合軍の攻撃を直接受けて亡くなった医療スタッフは66人、破壊された救急車は79台にのぼるとしました。
一方、封鎖によって栄養失調の割合も増加し、5歳未満の子ども63万2000人、妊娠中および授乳中の女性150万人が栄養不足で苦しんでいると指摘しました。さらに、8年におよぶイエメン封鎖期間中に、4万320人の妊婦および10万3680人の子どもが亡くなったとしました。
これらの統計によれば、アラブ連合軍によるイエメン封鎖、および禁止兵器の使用により、先天性身体障害児出生数が1万2000件、流産も35万件増加しています。
イエメン保健省はさらに、封鎖の結果、未熟児出生数が侵攻開始前に比べて8%増加し、年間で2万2599件に達していることを明らかにしました。様々な種類の腫瘍の発生数も、侵攻が始まった2015年に比べて50%増加し、2021年には1万4204件にまで増えたとしています。