トルコ・イスタンブール市長に2年7ヶ月の禁固刑判決、現大統領の対抗馬
12月 15, 2022 17:25 Asia/Tokyo
トルコ・イスタンブール市長が、公務員侮辱罪で禁固刑判決を受けました。
ロイター通信によりますと、トルコの裁判所は14日水曜、同国最大都市イスタンブールのイマモール市長に対し、公務員を侮辱した罪で禁錮2年7月および政治活動禁止の判決を言い渡しました。
もっとも、この判決は上級審による支持が必要で、確定は来年6月までに予定される大統領選以降になる可能性もあります。
イマモール氏は2019年の市長選勝利後に行った演説を巡り、公務員を侮辱した罪に問われていました。
イマモール市長は、来年の大統領選で現職エルドアン大統領の有力な野党対立候補と目されています。
判決の際、裁判所の外には機動隊が配置されていたものの、市長は通常通り勤務を継続しました。
そして市庁周辺に集まった数千人の支持者に対し、判決は「今のトルコに正義がないことを証明する」「根深い不法行為」を示したと述べました。
その上で、「来年の大統領選挙と国会議員選挙で有権者の意思が示されるだろう」とコメントしています。
イマモール氏は、今回の判決を不服として、控訴する方針だということです。
なお、欧州議会でトルコに関する報告者を務めるナチョ・サンチェス・アモール氏も「トルコの司法は悲惨な状態にあり、政治的な目的のために大いに利用されている。とても悲しい日だ」とツイートしました。
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