イエメンで人道支援必要な子どもが1200万人以上に
6月 05, 2023 15:41 Asia/Tokyo
イエメンの人権団体「エンテサーフ」は、同国で1200万人以上の子どもたちが人道支援を必要としているとしました。
サウジアラビアは2015年3月より、アメリカ、アラブ首長国連邦、その他数カ国の支援を受けてイエメンへの侵攻を開始し、同国を全面的に封鎖しました。この結果、数千人のイエメン人が殺害され、数万人が負傷したほか、数百万人が難民となりました。
イエメンのアルマスィーラ・テレビによりますと、この人権団体は、6月4日の「侵略による罪のない幼児犠牲者の国際デー」に際して発表した声明で、「イエメンの子どもたちは、精神的、肉体的、衛生的に最悪の状態にあるほか、殺害や避難生活にも苦しめられている。同国への侵略が8年間続いた結果、人道支援を必要としている子どもたちは1260万人におよんでいる」と説明しました。
続けて、「国連が子どもたちへの支援という義務を果たさなかったため、サウジアラビアと米国によるイエメン侵攻が始まってからこれまでに、イエメンでは8218人の子どもが死傷している」としました。
そして、「最新のデータによれば、イエメンの貧困率は80%に達している。これは10人中8人の子どもが、最低限の生活用品や食料を賄うだけの十分な収入のない家庭で暮らしているということである」と指摘しました。
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