シリア、「イスラエルのNPT未加盟は平和への脅威」
8月 06, 2023 18:26 Asia/Tokyo
在オーストリア・ウィーン国際機関シリア代表部のハッドゥール大使が、シオニスト政権イスラエルがNPT核兵器不拡散条約に加盟していないことは平和を脅かしているとしました。
シオニスト政権イスラエルは、西アジアで唯一核兵器を保有しており、アメリカの後ろ盾によって、自身の核兵器計画を国際的な監視から遠ざけてきました。
シオニスト政権の秘密裏に保有する核兵器は、世界で最も危険な核備蓄の一つです。同政権の核兵器については、FASアメリカ科学者連盟も2023年の報告で、90発の核爆弾が保有されていると推測しています。
国連はこれまでに、シオニスト政権の核開発計画や核兵器に対する決議を複数採択していますが、それらはいずれも形式的な側面が大きいものでした。
シリア国営サナ通信によりますと、ウィーンに駐留するシリアのハサン・ハッドゥール(Hasan Khaddour)大使は、2026年開催のNPT再検討会議に向けた第1回準備委員会において、「アラブ諸国はすべて、NPTに加盟している。一方、イスラエル政権は未加盟であり、その核兵器関連の全活動・能力は国際的監視を受けないままになっている」と述べました。
そして、核兵器保有国を中心としたNPT加盟諸国に対し、シオニスト政権に対して無条件でのNPT加盟を求めて圧力をかけて責任を果たすよう求めました。
同大使はまた、西アジアを核兵器や大量殺戮兵器のない地域にするためのNPT履行の必要性を強調しました。