トルコの地域政策の転換
トルコの新聞ザマーンが、「トルコのエルドアン大統領は、地域政策の転換を続ける中、シリアに対して新たな政策をとることを決めている」と伝えました。
ターレビー解説員
この新聞は8日金曜、「エルドアン首相は断食明けの祝祭に際して国民に寄せたメッセージの中で、トルコ政府はシリア危機による問題を改善しようとしており、この問題を調査することを表明した」と伝えました。
エルドアン大統領はさらに、シオニスト政権イスラエルとロシアの関係の正常化に向けたトルコの努力について触れると共に、「トルコ政府は、シリア情勢から生じた危機を乗り越えるためにシリアとの断絶された関係を修復するために努力する」と強調しました。
専門家は、エルドアン大統領の近隣諸国との関係建て直しに関する表明を、シリアに対する立場からの後退を表すものだとしています。
これ以前、国内、地域、国際的な勧告にもかかわらず、トルコ政府依然として近隣諸国の内政に干渉し、シリアの合法政府を転覆させるために同国での衝突継続を強調していました。
トルコ政府の立場後退にもかかわらず、エルドアン大統領は、暗に、シリア内政へのトルコの干渉をダーヴトオール元首相のせいにしようとしているように思われます。
ダーヴトオール元首相の辞任により、トルコ政府は、ロシアやシリアとの協力に向かっており、これはこの問題がトルコの元首相から発生していたことを示しています。こうした中、トルコの内部や地域の政策の主要な決定者はエルドアン大統領です。実際、中東でのトルコ政府の政策の失敗により、エルドアン大統領は、この地域の問題に対する自国のアプローチを変更すると共に、シリア政策を見直すことになりました。
また同時に、トルコがロシア機の撃墜について謝罪したことは、こうした主張を裏付けています。
いずれにせよ、地域の重要な問題に対するトルコの誤った政策、シリア問題に対するペルシャ湾岸諸国との同調は、トルコといった一国の国益が、政党幹部個人の要求の犠牲になるべきではないことを示しています。
エルドアン大統領は、地域政策の失敗に加えて与党・公正発展党内部での問題にも直面しています。この問題によりまず、公正発展党の創始者と幹部がその犠牲となりました。ギュル元大統領やダーヴトオール元首相は、エルドアン大統領個人の誤った政策の犠牲者と言えるでしょう。
こうした出来事は、トルコの与党である公正発展党内での対立を拡大しています。このため、今後1年以内に、与党内で分裂が起こる可能性があると言えるでしょう。