米紙、「イスラエルは全面攻撃でガザ地区内の建物の7割を破壊」
12月 31, 2023 19:37 Asia/Tokyo
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが、シオニスト政権イスラエルの全面攻撃によってパレスチナ・ガザにある建物は70%が破壊されたと報じました。
ウォール・ストリート・ジャーナルは30日土曜、ガザの悲惨な状況に関する記事の中で、「イスラエルは、ガザの建物のうち70%を破壊している。また、今月中旬までにガザへ投下されたロケット弾や爆弾は、2万9000発以上にのぼる」としました。
同紙が伝える内容は、ガザに対しシオニスト政権イスラエルが行っている全面攻撃がもたらした結果の一部にすぎません。
ガザでは、同政権の攻撃が始まった10月7日以降、2万1672人のパレスチナ人が殉教し、5万6165人が負傷しています。ガザ保健省のカダラ報道官は、イスラエルの攻撃で犠牲となった人々の70%は女性と子どもだと発表しています。
ウォール・ストリート・ジャーナルはこの記事でさらに、「ガザの破壊規模は、第二次世界大戦中にドイツが受けたものと酷似する」としました。
一方、UNRWA国連パレスチナ難民救済事業機関のトーマス・ホワイト事務所長は30日、ガザで人々が人道支援物資を運んできたトラックに押し寄せる映像を公開し、「戦争に打ちひしがれた人々は食料を求めている」と述べました。
続けて、「人々は飢えており、さらに多くの食料が必要とされている。封鎖下のガザにもっと食料を搬入すべきだ」と指摘しました。
同氏は、ガザの悲惨な食糧事情についてさらに別の部分でも取り上げ、「ガザの人々は毎日、生き残るために食料と水を手に入れようと闘っている」としました。
国連のマーティン・グリフィス人道問題担当事務次長兼緊急援助調整官も29日金曜、ガザの人々への支援提供で問題となっている点として、継続的な爆撃、道路の損傷、物資搬入隊への銃撃、検問所での足止めを挙げ、「ガザへ支援を届けるのは容易いことではない」としています。
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