ガザで衛生上の危機がさらに悪化
国連が、パレスチナ・ガザで劣悪な衛生状況および清潔な水・食料の不足によりウイルス性疾患が蔓延していることを警告しました。
国連は、ガザでのウイルス性疾患蔓延について触れながら、同地区住民が病気に対して受けられる衛生上のケアは限られたものだと指摘しました。
ガザのパレスチナ保健省によれば、密集状態にある地区内の避難所では、8000人以上の人々にA型肝炎ウイルス感染の兆候が見られているということです。
このような状況にもかかわらず、ガザでは病院ラボの設備が足りないために、検査が実施できずにいます。
また、WHO世界保健機関のテドロス事務局長は、SNSの「X」への投稿で、パレスチナ難民の間で1000件以上の黄疸が確認されていることを明らかにしました。
ガザのインフラはシオニスト政権イスラエル軍の戦闘機が続ける空爆により破壊されていることから、同地区はごみの収集・リサイクル問題に直面しており、路上に積み上げられた数千トンのごみによりガザの住民や避難民の健康が脅かされつつあります。
シオニスト政権イスラエルは、依然としてガザで無防備な人々の虐殺を続けており、さらに自身の刑務所に収容するパレスチナ人の権利も踏みにじっています。
パレスチナ人捕虜クラブは、捕虜となっているパレスチナ人の間で病気が蔓延する危険性について警告しました。
イスラエルは昨年10月7日より、西側諸国の全面的な後方支援を受けパレスチナのガザおよびヨルダン川西岸において、無防備なパレスチナ被抑圧民への大規模虐殺に着手しました。
パレスチナ保健省の発表では、同日以降これまでにガザで殉教したパレスチナ人は2万5105人となり、負傷者も6万2681人に達しています。