国連、「ガザ住民の半数は飢餓に直面」
国連パレスチナ占領地人道調整官のジェイミー・マクゴールドリック氏が、パレスチナ・ガザの状況をこの上なく悲惨なものだとし、「ガザ住民は飢餓という差し迫った危機にさらされている」と語りました。
マクゴールドリック調整官は、「ガザ住民の半数以上が飢餓という差し迫った危機に直面している。ガザの子供たちの栄養失調も、前代未聞のひどい水準に達している」と述べました。
また、「ガザの飢餓は、無音の爆弾のように人々を殺している。子供、妊婦、高齢者は死の危機に瀕している」とし、「飢餓は爆弾と同じくらい攻撃的かつ致命的だが、その違いは、音を立てることなくじわりじわりと命を奪うことにある」と強調しています。
これに先立ち、ユニセフ・国連児童基金のジェームズ・エルダー広報官は「ガザ地区南部ラファでは、飢餓に苦しむ数十万人の子どもたちが封鎖状態に置かれて、軍事攻撃を受けている」と述べていました。
FAO国連食糧農業機関も声明において、「ガザの状況は惨憺たるものだ」とし、「ガザにおける食糧安全保障状況は急激な悪化の段階に達し、飢餓が罪もない人々の命を奪っている」としました。
マーティン・グリフィス人道問題担当国連事務次長も、「過去6ヶ月間にガザの人々に死と破壊をもたらしてきた戦争は、今や恥ずべき飢餓ももたらしている」とコメントしました。
パレスチナ統計センターの発表によりますと、占領者たるシオニスト政権イスラエル軍は、1時間当たり4人のパレスチナ人の子どもを殉教に至らしめているということです。
ガザ地区にあるパレスチナ保健省も、「ガザでは4万3,000人以上のパレスチナ人の子供たちが、両親のうち最低一人を亡くしている」と発表しました。これらの統計によればまた、ガザ戦争における行方不明者の70%を女性と子供が占めているということです。
昨年10月7日にシオニスト政権イスラエルによるガザ侵攻が始まり血まみれの戦争が勃発してよりこれまでに、ガザが受けたパレスチナ人の犠牲・被害は、殉教者が3万3137名、負傷者が7万5815名にまで達しています。