世界に対するハマスの偉大な貢献
(last modified Mon, 03 Jun 2024 08:54:28 GMT )
6月 03, 2024 17:54 Asia/Tokyo
  • 世界に対するハマスの偉大な貢献
    世界に対するハマスの偉大な貢献

西側がシオニスト政権イスラエルを背後から堅固に支え、身を守る術のないパレスチナ・ガザの住民に対し非常に凄惨な犯罪が恐れ気もなく行われる中、このような西側の圧政に抵抗する世界規模の戦線は奇跡の物語のように拡大しています。

シオニスト政権イスラエルは、ガザで戦争を開始してから約240日が経過したものの、3万6000人を殉教、8万2000人を負傷させた以外に自身の目標を達成できなかったばかりか、圧政に立ち向かう忍耐強い抵抗戦線を世界的に強化・拡大させることになりました。

イランイスラム革命最高指導者ハーメネイー師はこれに関連し、アメリカの学生たちに宛てた手紙の中で非常に重要な点として、「多くの良心が地球規模で目覚め、真実が明らかになろうとしている。抵抗戦線はますます強力になり、歴史は次のページがめくられつつある」と指摘しています。

レバノンのシーア派組織ヒズボッラーのナスロッラー事務局長も最近の声明で、今日抵抗戦線がより大きさ、範囲、包括性、力を増している事実が明白であると強調しながら、シオニスト政権の犯罪に抗議する欧米諸国の学生たちの動向を取り上げて、「抵抗戦線が勝利し未来が明るいことは確実である。このことに関して唯一の問題なのは時間ぐらいだ」と述べています。

 

力強さを増す抵抗戦線

今日、安全保障理事会でシオニスト政権の犯罪を非難する決議案に西側が拒否権を行使する一方、国際機関と諸国の態度に失望した欧米の大学生たちは、ガザの人々を支援するために行動を起こし声を上げています。

現在諸国は、世界中の人々からの圧力により、パレスチナを国家として正式に認める動きを見せ始めています。これは、パレスチナ問題およびシオニスト政権による占領といった現実について世界的に認識が高まっていることを示しています。人々はもはや、 「パレスチナ国家は一方的承認ではなく協議によって樹立されるべきだ」というバイデン米大統領の発言に耳を傾けることはありません。

パレスチナ国家承認の波には、アイルランドとスペインに続いて他のヨーロッパ諸国もほどなく加わることでしょう。

欧米諸国を中心とする西側は長年、まがいものの存在であるシオニスト政権に正当性を生み出して受け入れさせるべく、元からガザに住む人々が非文明的であるイメージを植え付けようと全力を注いできました。国連で提示された同政権を非難する決議案には、アメリカが常に拒否権を発動してきたほか、同国の映画業界も、同政権を清い存在かのように見せることを長年議題としてきました。シオニスト政権への財政・武器支援は、アメリカや多くの西側諸国の外交政策において、固定された原則の1つとされてきました。その一方、世界世論をパレスチナ問題に関してコントロールしようという彼らの傲慢な試みは、思ったようには進んでいません。

イスラムの抵抗の枢軸の言説は、国内の専制政治と国外からの傲慢に対しイラン国民が行ってきた抵抗文化の再生産と言え、長年にわたり新しい抵抗の方法を生み出すことで、西アジア地域における西側と世界的シオニズムの利益を大きく脅かし弱体化させてきました。

抵抗の言説の要素は、世界中で世論を引き付けるだけの力を持っています。その一方の要素は、反覇権主義を中心としており、もう一方の要素は、公正、権利、平和、尊厳の希求と、精神性や思慮深さの重視を、最も重要な点としています。

相次いで報道されているように、現在数多くの国において人道団体は、イスラエル政権と協力する企業、工場、機関へのボイコット運動を展開し、自国の企業が危険な存在である同政権と協力するのを阻止しています。

反覇権主義運動であるハマスは、過去数十年にわたり西アジア地域の動向や国際体制に影響を与えてきましたが、イランイスラム革命の言説から得たインスピレーションにより大きくなることができました。抵抗戦線の言説はこのようにして、増大した力で覇権体制により深く対峙できようになり、イラク、シリア、レバノン、パレスチナ、イエメンなどの国々で支配体制に立ち向かって、地域で覇権主義を打破する結果となりました。

この言説が世界的になり、認知が後戻りのないほど拡大すれば、世界の趨勢は圧政下にある諸国民には有利な、覇権主義者らには不利な方向へと向きを変えることになり、さらに、非常に多くの目覚めた良心が、歴史の正しい側に立ち、抵抗戦線の新たな一部を形成することになるでしょう。

結論として、認知の高まりと植民地主義に対抗する巨大で多次元的な世界諸国民の団結は、ハマスの勇敢な抵抗がもたらした結果であり、それは、覇権主義者たちの企みを崩して植民地主義的ではない新たな世界秩序のより迅速な出現に大きく貢献したのです。

 

引用元:

抵抗戦線:シオニストにとっての悪夢が現実に(メフル通信2024年)

ハマスの大規模作戦は各占領地でなぜ重要なのか? (ファールス通信2023年)

 


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