イスラエル高官「ガザ戦争の目的は何も達成できず」
イスラエルのネタニヤフ政権で無人所大臣を務めるガディ・エイゼンコット氏が、「イスラエルはいま混迷の中にある」と語りました。
【ParsToday西アジア】エイゼンコット氏は記者会見で「イスラエルはガザ戦争で掲げた目標を何一つ達成していない」と語り、ネタニヤフ首相の姿勢を批判しました。
イスラエルの敗北を事実上認めたエイゼンコット氏は、ネタニヤフ首相について「政局や党内力学のために、ハマスとの人質交換を検討しない決意を固めている」と述べました。
記者会見には前戦争相で野党連合「国民連合」の代表であるベニー・ガンツ氏も同席し、
「ネタニヤフ氏は自らの政局に夢中になっており、南部住民を自宅に帰還させることには無関心だ。彼は明確な目的を持ってハマスとの人質交換合意を妨害した。彼には人質を生還させることはできない。自分の政治生命を延命させることしか頭にない」
と語りました。
このように、反ネタニヤフ派の間では、ネタニヤフ氏がハマスとの捕虜交換および停戦合意を妨害しているとの見方が確立しています。また、イスラエル各都市では大勢の市民による反ネタニヤフデモが連日開かれています。
イスラエル政権は昨年10月7日以降、西側の全面的な支援を受けてパレスチナのガザおよびヨルダン川で、身を守る術を持たない圧政にさらされているパレスチナ人への新たな大量虐殺を開始しました。しかしこれまでのところ、この攻撃の前に発表していた目標の達成には至っていません。
最新の報告によれば、イスラエル軍の攻撃によりこれまでに殉教したパレスチナ人は4万人超、負傷者は9万2000人超にのぼっています。
イスラエル政権は、イギリス委任統治時代の1917年に計画が立てられ、世界各国からのユダヤ人の入植を経て、1948年に樹立が宣言されました。同政権はそれ以降、パレスチナ人の虐殺および彼らが持つ土地全ての占領を目的に、さまざまな大量殺戮計画を実行しています。