イスラエルメディア「祖国への献身を惜しまないイラン国民と争うべきでない」
(last modified 2024-10-12T11:07:03+00:00 )
10月 12, 2024 20:07 Asia/Tokyo
  • イスラエルメディア「祖国への献身を惜しまないイラン国民と争うべきでない」
    イスラエルメディア「祖国への献身を惜しまないイラン国民と争うべきでない」

ヘブライ語メディアがコラム記事で、シオニスト政権イスラエルとイランの紛争の様々な側面および同政権がこの争いを避けるべき理由について説明しました。

【ParsToday西アジア】ヌールニュースによりますと、イスラエルのヘブライ語ニュースサイト「zman telaviv」に掲載されたコラムでは、専門家がシオニスト政権指導者らに対し、これまでの歴史で重ねた経験に鑑み、敗北へ向かう代わりに自制することを選んでイランとの紛争を避けるよう、暗に警告しました。

コラムで挙げられた、イスラエルがイランとの戦争を開始すべきではない6つの理由の要点は、以下の通りです。

 

  1. イスラエルとイランの弾道ミサイルの応酬は、アンバランスな戦争である。イランは、人的資源、武器、燃料備蓄、経済的機会などに満ち溢れた地域大国であるのに対し、イスラエルは小さな存在であり、その軍事力および人的資源は限られている。
  2. イランとのミサイル消耗戦は、イスラエルの抑止力に継続的損失をもたらす。
  3. イランでは、祖国を守るための献身に限度というものがなく、イラクとの8年間の戦争においても、数千人の命を犠牲にしながら降伏することはなかった。一方のイスラエルは、イランと同等の犠牲には耐えられない。
  4. イランは核開発を続けているが、イスラエルにはイランの核施設を破壊するだけの能力がなく、これを阻止するのは不可能である。
  5. イスラエル空軍は現在、複数の戦線をまたぐ戦いに加わっているが、同軍がイランへの攻撃に注力すれば、戦闘機の力は低下し、撃墜およびパイロット拘束の危険性が高まる。
  6. イスラエルは紛争開始を自制し、過去にイラン人核科学者を暗殺したような、戦闘以外の戦略を取ることを検討すべきである。

 

コラムはその上で、「もしこれらの理由がイスラエルの意思決定機関にとって十分でないならば、我々は、イスラエルの攻撃が確実に地域の危険を形成することになると彼らに警告しなければならない。その際に我々は、世界中のイスラエル大使館が攻撃にさらされている状況の中でイラクやシリア、そしておそらくイエメンにおいて力を使用することについても、考える必要があるだろう」としました。

そして、「イスラエル軍の戦力のうち75%は予備役であり、1年にわたり戦争が続いていることで、彼らはズタズタになった。イランとの紛争が始まれば、レバノンおよびガザでの戦争はより長引き、数年単位となる可能性がある。それは、予備役で占められた部分がさらに疲弊することを意味し、さらに、イスラエル軍の主力部隊の崩壊にもつながっていく」と指摘しました。

つまり、これらの点はイスラエルにとって軍事的、経済的、社会的敗北につながりますが、一方のイランにとっては、制約となることがないのです。

そのため、イスラエル政権が入植者のために行える唯一の事柄は、何もせずに破壊的な決定から手を引くことだと言えるでしょう。

 

 


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