イスラエルの失敗を示す7つの点
(last modified 2024-10-13T04:47:02+00:00 )
10月 13, 2024 13:47 Asia/Tokyo
  • イスラエルのネタニヤフ首相
    イスラエルのネタニヤフ首相

イスラエルはガザやレバノンで極限にまで破壊や殺戮を行うことで、昨年10月7日のハマスの攻撃により被った自らの戦略的敗北をひた隠しにしようとしています。

【ParsToday西アジア】アルジャジーラはイスラエルの戦略的敗北を分析し、以下の7つの点にまとめました。

 

1.国際的孤立

イスラエルはガザで前例のない犯罪を行ったことで、国際世論におけるイメージを大きく損ねました。その影響は長期的に見れば、より深刻に出てくるものと思われます。現在、世界ではイスラエル非難のデモがいたるところで行われています。

 

2.軍事支援の停止

国際世論の風向きが変わったことで、一部の国はイスラエルに対する軍事支援を縮小するなどの動きが出てきています。

 

3.国際レベルでの非難

イスラエルはガザで繰り返した犯罪により、国際法や規範を無視する「ならず者国家」として認識されるようになりました。イスラエルの犯罪に関しては、数多くの決議が出されています。

 

4.社会の分断

長引くガザでの戦争やレバノンへの戦線拡大はイスラエル社会に政治的分断をもたらしました。特にネタニヤフ政権に反対する市民は、政権がハマスに捕らわれている捕虜を見捨てていると考え、大規模な抗議活動を行っています。

 

5.アラブ諸国との関係正常化は進まず

イスラエルは2020年のいわゆる「アブラハム合意」によりアラブ首長国連邦やバーレーンと関係正常化しましたが、ハマスによる攻撃はこうした動きを変え、その後イスラエルとアラブ諸国との関係正常化の話は停滞しています。

 

6.露呈した脆弱さ

ハマスが行った攻撃は、鉄壁と謳われていたイスラエルの軍事力・防衛体制に穴があり、突破することが可能であることを示しました。

 

7.イスラエル支援のコスト

この1年でアメリカをはじめとする西側諸国にとってイスラエル支援のコストは急激に上がりました。そのため、国内を優先したい西側諸国と支援を受けたいイスラエルとの間ですれ違いが生じ、これまでイスラエルを西アジアにおけるパートナーとして認識していた西側諸国は、次第にイスラエルを重荷として感じるようになってきました。

 

 

 

 


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