シリア最新情勢:アサド大統領、「我が国は同盟国とともにテロ組織を弾圧」
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シリアのアサド大統領
シリアのバッシャール・アサド大統領が現地時間の30日土曜夜、UAEアラブ首長国連邦のモハマド・ビン・ザイード・アル・ナヒヤーン大統領との電話会談で、テロ組織とその支持者からシリアの安定と領土保全を引き続き守っていくことを強調しました。
シリアにおける最新外交関連情勢としては、LASアラブ連盟がシリアの領土保全の必要性を強調したこと、シリア大統領とUAE大統領およびイラク首相との電話会談、そしてイラン外相のシリア訪問が挙げられます。これらのニュースの詳細は、以下のパールストゥデイの記事に掲載されています。
アラブ連盟:「シリアでの出来事はテロリスト出現を狙った混乱を受けてのもの」
LASアラブ連盟は30日土曜夜、シリアにおけるタクフィール派テロ組織が再度活発化したことに反応し、声明の中でシリアの国家主権の尊重及び、同国の領土保全の維持の必要性を強調しました。
先月27日朝から、複数のテロ集団が一部の国の支援と新たな武装勢力の到着により、シリア北部と北西部にあるシリア軍基地に対する大規模な攻撃を開始しました。
LASはこの声明において、「シリアでの出来事はさまざまな事件の根源となる可能性がある。そのうちの 1 つは、混乱や無秩序な状態が生み出され、それがテロ集団の活動再開に悪用される可能性である」と表明しています。
アサド大統領:「シリアは同盟国とともにテロ組織を弾圧」
アサド大統領は30日土曜夜、ナヒヤーンUAE大統領との電話会談で、今後ともシリアの安定と領土保全を守っていくことを強調しました。
この電話会談でアサド大統領は、「シリアは、たとえ激しいテロ攻撃の後であっても、友好国や同盟国の支援によりテロ集団を弾圧できる」と述べています。
また同日、共同での対テロ闘争についてスーダーニー・イラク首相と電話会談を行いました。
この電話会談でスーダーニー首相は、イラクとしてテロや全てのテロ集団との戦いのためシリアに必要な支援を提供する用意があることを強調しました。
イラン外相: 「テロリストの動向は西アジアの不安定化を狙った米とイスラエルの陰謀」
バガーイー・イラン外務省報道官は30日土曜夜、同国のアラーグチ―外相が地域情勢に関する協議を目的に複数国を訪問すると明らかにしました。
バガーイー報道官によりますと、アラーグチー外相は1日日曜にシリア首都ダマスカスを訪れ、シリア当局者らと会談する予定です。そしてそこからトルコ首都アンカラに向かい、同国当局者らと相談した後、次の目的地に向けて出発することになっています。
アラーグチー外相は先月30日、ラブロフ・ロシア外相との電話会談で、「シリアにおけるテロ集団の最近の動向は、西アジア地域の不安定化を狙った米とシオニスト政権イスラエルの陰謀の一環である」と述べました。
イスラエルメディア: 「トランプ氏、トルコ、イスラエルがシリア騒乱の黒幕」
イスラエル系新聞マアリブは、NCUSARアメリカ・アラブ関係国家評議会の専門家の見解として、トランプ次期米大統領、トルコ、イスラエルがシリア騒乱の舞台裏にいると報じました。
この専門家によりますと、この侵略に向けた準備は数カ月前から始まっていたということです。