ハマス「トランプ氏の思惑はパレスチナ消滅」／「ガザの白衣の英雄」がイスラエルで拷問：パレスチナ関連ニュース

ハマスはトランプ氏の構想について「パレスチナ人をガザから追放する計画は人種差別的かつ民族浄化である」と強調しました。

【ParsToday西アジア】ハマスは、復興を名目としたガザ地区からのパレスチナ人の強制追放というトランプ米大統領の発言について声明を発表し、「この計画の目的は、パレスチナ問題の解決とパレスチナ人の確固たる権利を無視することにある」と批判しました。その上で、「ガザからのパレスチナ人追放計画は成功せず、あらゆる強制移住計画を拒否するパレスチナ、アラブ、イスラムの統一した立場に直面することになる」と強調し、「停戦合意を遵守していないのはイスラエル側であり、停戦違反や停戦遅延の責任は同政権にある」としました。

イスラエルによるガザ医師への拷問

イスラエル軍によって拘束されているガザ地区のカマル・アドワン病院のフサム・アブサフィヤ院長の家族は声明で、同医師がイスラエルの刑務所で過酷な拷問を受け食物を与えられずにいると発表しました。アブサフィヤ医師の家族は弁護士を通じて、「刑務所に拘留後最初の数日間で激しい拷問を受け、その後24日間独房に監禁された後、ヨルダン川西岸のオフェル刑務所に移送された」と語りました。

ヨルダン川西岸でパレスチナ人青年1人が殉教・3人負傷

占領地アルハリール（ヘブロン）県の町サイルで、パレスチナ人青年アブドラ・ムラド・フセイン・アルファルフさん（19）がイスラエル兵に銃撃され殉教しました。パレスチナ赤新月社はこの事件について声明を発表し、19歳の若者が胸部を撃たれ、他の2人が腹部と頭部を負傷したと発表しました。

ヨルダン川西岸北部のパレスチナ人3万8000人が難民化

国際NGOの「国境なき医師団（MSF）」は声明を発表し、イスラエルがヨルダン川西岸北部ジェニン県およびトゥルカルム県から約3万8000人のパレスチナ人を強制的に追放し難民化させたと報告しました。

MSFはこの中で、「ヨルダン川西岸地区における強制退去と広範囲にわたる破壊は憂慮すべき弾圧を示しており、人々の健康と生活に深刻な影響を及ぼしている」と強調しました。また、イスラエル軍がアル・ファラア難民キャンプを攻撃し、同キャンプの出入口を閉鎖したことで、パレスチナ人の移動の自由と基本的なサービスへのアクセスが著しく制限されたとしています。

ガザのパレスチナ保健省「病気の子供たちが死の淵に」

ガザ地区にあるパレスチナ保健省のムニール・アル・バルシュ地区局長は「ガザで病気の子供たちは医療設備の不足により死の危機に瀕しており、イスラエルは相変わらず病院にとって不可欠な発電機の搬入を拒否している」と述べました。

また、「現在、治療のためにガザ地区から避難できている患者は50人だけだが、停戦合意によればこの数は150人になるはずだ。責任ある国際組織や機関は、イスラエル側にその約束の責任を負わせるべきだ」と語りました。

こうした中、国連のグテーレス事務総長は「ガザを再建し、この戦争で荒廃した地域を飲み込んだ『人道的大惨事』を終わらせるには530億ドル以上が必要だ。またこの金額には、最初の3年間の再建費用200億ドルが含まれている」と述べました。

イスラエル財務相「ガザに地獄の門を開け」

過激派として知られるイスラエルのスモトリッチ財務相は声明を発表し、ネタニヤフ首相に対し、ガザでの戦争再開を求めました。スモトリッチ氏は声明で、「ガザの人々とハマスに地獄の門を開くよう求める。ハマスが今月15日までに我々の人質全員を解放しなければ、これが実行される必要がある」としています。

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