イエメンによるイスラエル空港への攻撃;抵抗の歴史における転換点
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アラブ圏の著名なアナリスト、アブドルバーリ・アトワン氏
アラブ圏の著名なアナリスト、アブドルバーリ・アトワン氏が、イエメン軍によるシオニスト政権イスラエル占領地ベン・グリオン空港へのミサイル攻撃を称賛しました。
【ParsToday西アジア】アトワン氏は5日月曜、「イエメンの弾道ミサイルがベン・グリオン空港の中心部に当たる旅客ロビー付近に到達すれば、イスラエルの意図的な隠蔽工作のさなかに数十人の死傷者が出て、数百万人の入植者が恐怖でシェルターに逃げ込み、数十の国際航空会社が占領地テルアビブ行きの便を即時運航停止するだろう。これはアラブ・イスラエル戦争の歴史における輝かしい転換点であり、イエメン軍ミサイル部隊にとっての軍事的功績である」と語りました。
同氏はさらに、「今回の成果は、イエメンのミサイル部隊がアメリカの空母やフリゲート艦を無力化し、植民地主義者の船舶に対し紅海とバブ・エル・マンデブ海峡を封鎖する、というこれまでの成果に加わることになる」と述べています。
また、「イエメンの弾道ミサイルは西アジア地域における戦況を一変させ、イスラエルの強硬さと優位性という神話を破壊した」と指摘し、このミサイル攻撃の重要性について以下のような6つの理由を挙げています;
第1に、ミサイル「パレスチナ2」がパレスチナ支援および、ガザでの大量虐殺への反対表明を目的に発射され、占領地にイエメンのミサイルや無人機の射程から逃れられる安全地帯が存在しないことを示したことです。
第2に、弾道弾迎撃ミサイル・アローを含むイスラエルの高度な防空システム、アメリカのTHAAD高硬度ミサイル防衛システム、防空用の米迎撃ミサイル「パトリオット」、イスラエル軍防空システム・アイアンドームのすべてがこのミサイル迎撃に失敗していることは、作戦が非常に高度であり、迎撃が不可能であったことを物語っています。
第3に、このミサイルが数千億ドルもするアラブ諸国の兵器のように大国から輸入されたものではない、という点です。このミサイルはイエメン人によって製造されたもので、ドナルド・トランプ米大統領は音声と映像でこの事実を認めました。
第4の点として、このミサイルが14分以内に2200キロメートル以上の距離を飛行し標的に命中するという重要な成果が、洋の東西を問わず世界のすべての軍事教育機関で教えられることになり、これは新たな段階の始まりになる、ということが挙げられます。
5番目に挙げられることは、このミサイルを占領地テルアビブ中心部に発射したことは、前例のない軍事的成果であるとともに、敵たるイスラエルの軍、シオニスト入植者にとって精神的、心理的な敗北となり、逆に数億人ものアラブ人とイスラム教徒、特に戦闘員の生活に希望を与えるということです。
そして最後の点として、今回の攻撃がこれまで1300回以上に及んだ米国の攻撃の失敗を示すものであることが指摘できます。アトワン氏はさらに、「4日日曜は、イスラエル及びアメリカという悪の枢軸に対するアラブ・イスラムの抵抗にとって歴史に残るかつ輝かしい日である」と付け加えました。