シオニスト評論家がイスラエル現内閣を分析:「我々は犯罪組織に直面」/イスラエル紙記者:「我々は崖っぷちに立たされる」
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シオニスト評論家がイスラエル現内閣を分析:「我々は犯罪組織に直面」
シオニストの評論家ガーディ・シャムニ(Gadi Shamni)氏が、シオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相が率いる現内閣を犯罪組織だとしました。
ネタニヤフ政権は今月5日朝、1年半以上イスラエルの爆撃下にあるパレスチナ・ガザ地区を「領土を占領し確保する」目的で新たな軍事作戦を開始し、ガザでの戦争拡大を承認しました。シオニストの専門家やアナリストは、イスラエル現政権の治安当局による対ガザ攻撃拡大という決定を厳しく批判するとともに、「大規模な軍事作戦はこれまでの作戦の二の舞となり、その結果はシオニスト捕虜の死とイスラエルのさらなる崩壊をまねくだけだ」と主張しています。
【ParsToday西アジア】タスニーム通信によりますと、元イスラエル軍元兵ガーディ・シャムニ氏は政府系第12チャンネル12TVのインタビューで、「我々には内閣も政治権力と呼ばれるものも存在しないことを理解すべきだ。我々が現実に直面しているのは、復讐心をたぎらせる危険な人物に率いられた犯罪組織である」と述べています。
イスラエル占領地内の治安問題を専門とするコビム・アロム(Kobim Arom)氏も、「現治安内閣はガザ占領を決定しただけでなく、あらゆるレベルで悲惨な結果をもたらす軍事政権を樹立した。このイスラエルの決定は事実上、トランプ米大統領のガザ住民追放計画を実行する条件を揃えてしまう形となっている」としました。
さらに、イスラエル諜報機関・モサドの元対外情報局長官だったオディ・リヴァイ(Odi Livai)氏も、「ネタニヤフ首相は意図的な事前計画を練っており、必要とあらばガザのイスラエル人捕虜を犠牲する用意さえある」と強調しました。イスラエル軍捕虜部門の責任者であるニツォン・アロン(Nitsson Alon)将軍は、「ガザでの戦争は捕虜の生命に対する脅威であり、彼らの死につながる可能性がある」と警告しています。
一方、イスラエル軍のギオラ・インバール(Giora Inbar)元司令官は、「イスラエル軍に所属したこともなく、軍に関する知識が全くないベン・グヴィル内務相とスモトリッチ財務相が治安内閣を実現不可能な決定へと掻き立て、その内閣が過去15年間、パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスを排除できないままだった」と強調しました。
イスラエル軍の元報道官だったロネル・マンリス(Ronel Manlis)氏も、「現在我々が行っている戦争には、9つの公言された目的がある。それは、ネタニヤフ派の一味がこの戦争をパルチザン戦争とせしめ、ガザ地区の入植地建設に戻ることを可能にしたいくつかの隠された目的だ。スモトリッチ氏は『我々はガザを再占領する』と公言しているが、それは戦争の目的ではない。彼らはまた、ハマスを破壊すると言っているが、それも戦争の目的ではない」と語っています。
そして、イスラエル占領地の公用語・ヘブライ語紙ハアレツのウリ・ミスガフ(Uri Misgav)記者もイスラエルの第13チャンネルTVにおいて、「ネタニヤフ内閣が示した計画によれば、我々は最も無益で不和分裂の大きい戦争へと向かっており、崖っぷちに立たされている」と述べました。