国境なき医師団、イエメンの医療機関の活動停止に関する警告
11月 03, 2016 20:33 Asia/Tokyo
国境なき医師団が、もしイエメンの医療機関の救援のために何も手を打たないのであれば、これらの医療機関は完全に活動を停止することになると警告を発しました。
アルアーラムチャンネルが3日木曜に伝えたところによりますと、サウジアラビアによるイエメン封鎖が続いていることにより、イエメンの病院は、医薬品や医療機器の不足に苦しめられており、これまで55%以上の医療機関が完全に活動を停止しているとしました。
国境なき医師団はまた、イエメンの封鎖の継続と、医療機関における医薬品の不足は、一部の患者の状況を大変困難なものにしていると述べました。
さらに、サヌアのある母子病院は、イエメンの病気を抱える子供の悲惨な状況が見られる医療機関のひとつだとしました。
国境なき医師団は、「この病院は、サヌアでも患者が殺到している病院のひとつだ」としています。
また、多くの子供たちは食料の不足により、栄養不良に陥っており、こうした中で、妊婦も医薬品の不足により、大変な状況におかれているとしました。
医師たちは、食料の不足により、未熟児が増えており、また、これらの未熟児を保護する医療機器の不足により、大変大きな問題が生じていると警告を発しました。
イエメンは1年7ヶ月前からサウジアラビアの封鎖を受けています。
また、サウジアラビアの攻撃で、これまでにイエメン人数万人が死傷しています。