シリア・アレッポの最大の地域、政府軍によって4年ぶりに解放
シリア北部アレッポ東部の最大の地域が、政府軍により、4年ぶりに解放されました。
シリア国営テレビは、27日日曜、「政府軍が、アレッポ東部のマサケン・ハナノ地区を完全に掌握した」と伝えました。
シリア政府軍はさらに、アレッポ東部のこの他8つの地域をテロリストの占領から解放しました。
アレッポはシリア第二の都市で、この国の北部に位置しています。アレッポの周辺は、シリアで内戦を行っている各グループの最も重要な戦闘地域となっています。
アレッポ東部の地域が政府軍によってテロリストの占領から解放されるのは2012年以来、4年ぶりのことです。
テロ組織の占領下にあるアレッポ東部での政府軍の進軍により、民間人は安全な検問所から、政府軍やクルド人部隊の管轄下にあるアレッポの北部や北西部に移動しています。
ロシアのシリア停戦監視センターは、「シリア政府軍は、800人の子供を含むシリア民間人2500人以上をテロリストの手から救った」と発表しました。
ロンドンに本部を置くシリア人権センターは、アレッポ東部のテロ組織支配地域から、1万人の民間人が避難したことを明らかにしました。
テロ組織は常に、アレッポ東部の住民の避難を阻止し、彼らを人間の盾として利用しています。
こうした中、カタール外務大臣は、アレッポが完全に政府軍の手に渡っても、カタールとその同盟国は反体制派への支援を継続すると警告しました。
カタールは、サウジアラビアやトルコと共に、シリアの反体制派の最大の支持国となっています。
シリア危機は、サウジアラビア、アメリカとその同盟国の支援を受けたテログループが、シリアの合法なアサド政権の崩壊を目指し、大規模な攻撃を行った2011年から始まりました。