イラク北部モスル西部で、政府軍とISISによる激しい戦闘が開始
6月 22, 2017 19:54 Asia/Tokyo
イラク北部モスル西部で、同国軍がテロ組織ISISと激しい戦闘を行っています。
(IRIB通信によりますと、)イラ軍はモスルの旧市街で、ISISのテロリストと近距離で戦っており、ISISの司令部に接近しています。
イラク軍は、21日水曜夜、モスルの歴史的なヌーリ・モスクまで50メートルの地点に到達しましたが、その際、このモスクを800年の歴史を持つそのミナレットと共に爆破しました。
ヌーリ・モスクは、モスルの象徴的な建物のひとつで、ISISの指導者バグダーディは3年前、このモスクで自らをイスラム共同体の最高権威「カリフ」として、イスラム国家の樹立を宣言しました。
モスルの情報筋によりますと、ヌーリ・モスクが爆破された時、ISISに逮捕されたモスルの60の家庭の人々がこのモスク内に閉じこめられていたということです。
イラク軍がモスルのISISの拠点に近づいていることを受け、ISISは市内の病院やモスクなどのインフラを爆破しています。
こうした中、国連難民高等弁務官事務所のイラク支局のブルーノ・ゲッドー氏は、ISISが民間人を人間の盾として利用することについて警告を発しました。
これ以前に、イラク軍はモスル東部を解放し、今年2月からモスル西部の解放作戦を開始し、現在、この作戦は、大詰めの段階に入っています。