イラク首相、ISISの偽りの体制の終焉を宣言
6月 30, 2017 15:15 Asia/Tokyo
イラクのアバディ首相が、イラクにおけるテロ組織ISISの偽りの体制の終焉を宣言し、「ISISのメンバーは死亡するか拘束されるか、どちらかだ」と語りました。
アルイラーキーヤテレビによりますと、アバディ首相は29日木曜、ツイッターで、「北部モスルのヌーリ・モスクの制圧は、イラクにおけるISISの偽りの体制の終焉を意味する」と述べました。
ヌーリ・モスクはISISの指導者バグダディが2014年6月にカリフ制の樹立を宣言した場所でした。
また、イラクの国営テレビは、通常の放送を打ち切り、祖国の歌を流して、アバディ首相のモスルの完全解放宣言を歓迎しました。
イラク国防省は声明の中で、ISISのモスルにおける駐留は永遠に終わったと発表しました。
また、この声明によりますと、ISISはモスルのどこにも支配地域を有していないということです。
さらに、「イラク軍は、まもなくモスルからISISを完全に掃討する」と強調しました。
チグリス川沿岸にあるモスル西部の旧市街の解放は、モスル解放作戦の終了を意味するものであり、またモスル東部はすでに完全に解放されていました。
ISISが2014年6月にモスルを占領した数日後、バグダディはモスル西部のヌーリ・モスクでカリフ制の樹立を宣言しました。