サウジアラビアはいつイエメン人数千人の虐殺を認めるか
サウジアラビアが体制批判的なジャーナリスト、カショギ氏の殺害を認めたあと、サウジアラビアはいつになれば数千人のイエメン人の殺害を認めるのだろうかという疑問が浮上しています。
イエメンの救国政府のアブドルアジズ・ビン・ハブトゥール首相は、ニュースサイト、ライアルヨウムの中の記事で、今月19日金曜夜、サウジアラビアの検事総長は、トルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館で発生したカショギ氏の殺人事件に、政府が関与したことを認めました。
カショギ氏の遺体を隠した場所については、疑問が残り、トルコの治安機関は、この犯罪の手がかりを追跡していますが、西側の人権活動家、メディア、政治家は、カショギ氏の殺害の指示を出した人物に関する疑いを、ムハンマド皇太子や彼の側近に向けています。
ムハンマド皇太子は、政治家としても未熟な人物であり、国内外で多くの犯罪に手を染めています。その一部について、触れることにしましょう。
1ー2015年3月26日から現在まで、サウジアラビアやその傭兵の戦闘機が、ムハンマド皇太子により、数え切れないほどの犯罪行為を行っており、これにより莫大な数のイエメン人が死傷しています。
また、イエメンの人々に対する全面的な封鎖も、ムハンマド皇太子の行動のひとつです。最近行われた砂漠のダボス会議と呼ばれたサウジアラビアの投資フォーラムでも、伝染病、飢餓、死といったイエメンの人々の苦しみが、サウジアラビアの粗暴な政策により続いていることについては触れられませんでした。
その一方で、この会議の参加者は、国連のローコック人道問題担当国連事務次長の、イエメンの食料不足に関する発言に注目しています。ローコック事務次長の発言によれば、1400万人のイエメン人が飢餓に瀕しているということです。
2-ムハンマド皇太子は、今年3月、イギリス、フランス、スペイン、アメリカといった植民地主義国を訪問し、式典やこれらの町の主要な通り、あるいは武器取引の途中で画像を公開していました。
ムハンマド皇太子の画像は、彼を誠実な皇太子であり、現在、根本的な改革に向けて努力していると紹介されている中で公開されました。
ムハンマド皇太子は自身を女性の運転の権利を認め、リヤド、メディナ、ジッダといった町において、ハリウッド映画を上映する映画館を開設している人物であるとしていますが、彼が人権活動家を収監するよう指示していたという真実を隠すことはできません。
3-ムハンマド皇太子は、サウジアラビアの政府機関における汚職対策というスローガンを掲げ、ホテル・リッツカールトンを208人のサウジアラビアの王族や閣僚、投資家の留置所としました。
4-ムハンマド皇太子は、その真剣さを示すため、アラブ首長国連邦のムハンマド皇太子とともに、カタールに対する封鎖計画を実施しました。カタールに対する全面的な封鎖と制裁はこれまでにはなかった規模のものでした。
5-サウジアラビアは近年、現実的な不利であるかのようにしていますが、イエメンやイラク、シリア、リビア、レバノン、イランなどの一部の地域のイスラム諸国の国民とイスラム教徒に対する犯罪を行っています。
6-サウジアラビアがカショギ氏の殺害事件を明確に認めたことで、世界の人々のサウジアラビアに対する信用が失われています。
この中で、イエメンやアラブ諸国、地域、世界の自由な人々の一部は、サウジアラビアのサルマン国王とムハンマド皇太子による体制が、毎日イエメンで行われている恐ろしい犯罪をいつ認めるのかという疑問を投げかけています。
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