イエメンのシーア派組織が、国民の危機的状況に警告
イエメン革命高等委員会のムハンマドアリー・アルフーシ委員長が、サウジアラビア主導のアラブ連合軍がイエメン国民への人道支援物資供給を妨害していることに言及し、「フダイダ南部の一部地域の住民は、空腹を満たす食糧を一切有していない」としました。
アルフーシ委員長は、ツイッター上で「アラブ連合軍のイエメン攻撃のせいで、国際機関はフダイダ南部の一部地域にいるイエメン市民に対し、人道支援物資の搬送を差し控えている」と指摘しました。
こうした中、イエメンのアルマシーラ・テレビは、「アラブ連合軍は12日金曜、フダイダの複数の区域に対し45発の砲弾を発射した」と報じました。
国連のグランデ・イエメン担当人道調整官は最近、「イエメンは世界最悪の人道上の危機に瀕している。同国の総人口2410万人のうち80%が、少なくともある種の人道支援を必要としている」と述べました。
また、「現在、イエメン全域でコレラが蔓延しており、過去3ヶ月間で200人が死亡している。さらに11万人がこの伝染病にかかっている」とイエメンの状況に深い懸念を示しています。
サウジアラビアは、アメリカやアラブ首長国連邦などの支援を受け、2015年3月からイエメンを軍事攻撃し、全面的に封鎖しています。
この一連の攻撃の中で、これまでにイエメン人1万6000人以上が死亡、数万人が負傷、数百万人が住む家を失っています。
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