視点;大祭・犠牲祭にパレスチナ人礼拝者を襲撃するイスラエルの犯罪
(last modified Mon, 12 Aug 2019 11:13:15 GMT )
8月 12, 2019 20:13 Asia/Tokyo
  • イスラエル軍がパレスチナ人への襲撃を繰り返し
    イスラエル軍がパレスチナ人への襲撃を繰り返し

シオニスト政権イスラエル軍が10日土曜と11日日曜の両日、パレスチナ人への襲撃を繰り返し、この中で殉教者5人、負傷者65人を出す事態となりました。

イスラエル軍は10日、パレスチナ・ガザ地区国境で4人のパレスチナ人青年に向かって銃撃、全員が殉教しました。

また、イスラム教徒の一大祝祭の犠牲祭にあたる11日、聖地ベイトルモガッダス・エルサレムのアクサーモスクには10万人を超える人々が参列し、犠牲祭の集団礼拝が開催されました。イスラエル軍はアクサーモスクにパレスチナ人が立ち入ることを妨害しようとしましたがそれに失敗。そのため、今度は催涙ガスや音響爆弾でパレスチナ礼拝者を襲撃し、この中でパレスチナ人1人が殉教、他に少なくとも65人が負傷しました。

 

 
シオニストによるアクサーモスクへの侵入は近年、特に2017年12月に米トランプ大統領が聖地エルサレムをイスラエルの首都に正式に認定して以降、多発しています。この状況の主な原因は、アクサーモスクや聖地エルサレムがイスラエル人とパレスチナ人双方にとって宗教、政治、地理的な重要性を有していることによります。

聖地は、1967年以来イスラエルに占領されています。

パレスチナ人は、イスラム教徒にとって初の礼拝の方角・キブラとされたアクサーモスクのある聖地ベイトルモガッダス(エルサレム)を、自らの宗教的なアイデンティティとみなしています。イスラエル軍の常軌を逸した暴力、弾圧にもかかわらず、聖地とアクサーモスクの堅持を強調しているのはそのためです。

一方でイスラエル側も聖地のユダヤ化とアクサーモスクの破壊、そしてソロモン神殿の再建に向けて動きを進めています。

イスラエルは、特にアメリカが自国大使館をテルアビブから聖地へと移転した2018年5月以来、他国に対しても聖地をイスラエルの首都として正式に承認するよう仕向けようと働きかけています。これら諸々に基づいて、イスラエルはパレスチナ人がアクサーモスクで礼拝を行うことを妨害しているのです。

 

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