パレスチナと地域が強く反発、ネタニヤフ首相の「ヨルダン川西岸をイスラエルに併合」発言に
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ネタニヤフ首相
シオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相は10日火曜、来る総選挙で勝利すれば、ヨルダン川西岸のシオニスト入植地および地域の重要な部分をイスラエルに併合することを公約に掲げました。
パレスチナの各グループは11日水曜、共同声明を出し、「シオニスト政権ネタニヤフ首相の発言は、すべての占領地域がパレスチナ・アラブ・イスラムの土地であるという歴史的事実をいささかも変えることはない。そして我々は全力で、この地の完全なる解放とパレスチナ難民の母国帰還まで抵抗し続ける」と訴えました。
OICイスラム協力機構もまた、イスラエル首相の表明に対し、「一部ヨルダン川西岸地区のイスラエル併合宣言は、パレスチナ国民の権利への新たな侵害だ」と非難しました。
パレスチナのイスラム抵抗運動・ハマスの報道官は10日火曜、「シオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相の発言は、パレスチナ国民に対するこの政権の敵対政策を物語るものだ」と強く批判しました。
そして、「シオニスト政権に対する米国政府のゴーサインは、この公約を提示したネタニヤフ首相を奨励する重要な要因だった」と指摘しました。
カタールとヨルダンは、ネタニヤフ氏が「選挙で勝利すれば、ヨルダン川西岸の一部をイスラエル領土とする」と発言したことを非難しています。
トルコのチャヴシオール外相は、ネタニヤフ首相のヨルダン川西岸に関する発言を人種差別的だとしました。
バーニー・サンダース米上院議員は、ヨルダン川西岸のパレスチナ併合は国際法違反と指摘しています。
エルサレム東部およびヨルダン川西岸は1967年以来イスラエルの占領下にあります。 そして現在ヨルダン川西岸地区には約250のシオニスト入植地が存在します。
これらの入植地には40万人以上のユダヤ人が居住していますが、 国際法に則れば、これらすべてのシオニスト入植者の住居は違法とみなされます。
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