4月 14, 2016 22:35 Asia/Tokyo
  • トルコ大統領が、OIC首脳会議で演説

トルコのエルドアン大統領が、OICイスラム協力機構の首脳会議の開幕に際し、テロとの断固とした戦いのためのイスラム組織の設置を求めました。

ファールス通信によりますと、エルドアン大統領は、14日木曜、トルコのイスタンブールで、OIC首脳会議の開幕に際し、OIC加盟国の情報機関や警察が参加したテロとの戦いのためのイスラム組織の設置を求めると共に、「これまで、この組織の設置に関して最初の合意が表明されている」と語りました。

また、イスラム諸国の統一の必要性を強調し、「今日、イスラムの敵による宗派間の分裂を狙う陰謀が、世界のイスラム教徒の最大の問題になっている」と語りました。

さらに、ISISやアルカイダといったテロ組織の拡大により、イスラム世界の未来が脅かされているとし、「西側諸国は、紛争国の治安を確立しようとするのではなく、これらの国の内政に干渉し、その国民の財産や石油を手にいれようとしている」と述べました。

エルドアン大統領は、テロ攻撃に対する国際社会のダブルスタンダードに触れ、「西側諸国は、声明を発表し、ブリュッセルやパリでのテロ攻撃を非難しているが、イスタンブール、アンカラ、ラホールでのテロ攻撃に対しては何の反応も示していない」と述べました。

さらに、イスラム社会における女性の役割の強化と、OIC内の女性のための委員会の設置を要請するとともに、「女性たちが、効果的な参加により、自分たちの要請を述べられるようにすべきだ」と述べました。

エルドアン大統領は終わりに、国際分野での国連安保理の措置は機能していないとし、「安保理の構造は、世界の宗教的、人種的な分布に基づいて変更されるべきだ。イスラム教国は一国も、安保理の常任理事国に入っていない」と強調しました。

OICの第13回首脳会議は、14日木曜、イスラム諸国30カ国以上の首脳が出席する中、イスタンブールで開幕しました。

タグ