シリア政府側代表、「シリア政府は、大統領の去就については協議せず」
4月 19, 2016 20:35 Asia/Tokyo
スイス・ジュネーブでのシリア和平交渉で、政府側の代表を務めるバシャール・ジャアファリ氏が、「国連の仲介のプロセスにおいて、わが国の大統領の去就は協議の議題にならないだろう」と語りました。
ロイター通信によりますと、シリア国連大使を務めるジャアファリ代表は、「ジュネーブでの和平交渉でシリア政府側が追求するのは、現職のアサド大統領による包括的な政権の成立であり、シリアの現在の政府機関はそのまま維持される」と述べています。
また、「ジュネーブにおいて、シリア政府が目的とするのは、挙国一致政府の成立である」としました。
一方、ロシア大統領府のニュースサイトも、「ロシアのプーチン大統領とアメリカのオバマ大統領は18日月曜、電話会談を行い、シリア情勢と同国での停戦のプロセスについて協議した」と発表しています。
プーチン大統領とオバマ大統領はこの電話会談で、シリアでの停戦を徹底することへの支持を表明しました。
この両者はまた、シリア問題の解決に向けた情報機関や治安機関の更なる協力をめぐり合意しています。
アメリカは、5年間にわたり西側諸国やシリアに反対するアラブ諸国と同調し、シリアのアサド政権の転覆を目的にテロ組織の武装化に努めたあと、ロシアの提案により、シリアでの停戦とシリア人同士の国民対話の再開に合意しました。
なお、今年の2月27日から始まったシリアでの停戦には、ISISやヌスラ戦線などのテロ組織は含まれず、これらのテロ組織との戦いはこれまでどおり継続されています。
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