駐イエメン・イラン大使が、サヌア空港の閉鎖継続を批判
イランのイールルー駐イエメン大使が、イエメンの人々の問題や苦難を取り除くため、同国の首都サヌアにある国際空港の再開を求めました。
イールルー大使は5日土曜夜、ツイッター上で「イエメンの人々は、サヌア国際空港が閉鎖されている影響で大きな苦難を強いられている」と語りました。
また、「数千人の危険な状態にある病人が、治療のための海外渡航を必要としている。また、数千人の国外に移住した人々も、祖国に帰り家族に会うことを望んでいる」としました。
そして最後を、「人間の良心はいつ眠りから目覚めるのだろうか?」と締めくくりました。
イエメン救国政府や国際機関の関係者はこれまでに、イエメンの人々への早急な支援輸送のため、サヌア国際空港の再開を繰り返し求めています。
サヌア国際空港は、侵略者であるサウジ主導アラブ連合軍の国境封鎖により、2016年から現在まで閉鎖された状態にあります。この空港は、イエメンへ食糧や医薬品支援を送るルートのひとつでしたが、アラブ連合軍の封鎖対象とされました。
また同空港は、これまでに幾度となくアラブ連合軍の空爆を受けています。
サウジアラビアとアラブ首長国連邦は、アメリカやイギリスからの支援を受けて、他のアラブ諸国数国と共にアラブ連合軍を結成し、2015年3月からアラブ圏最貧国のイエメンに対し、大規模な軍事攻撃を開始しました。
この軍事侵略により、これまでに数万人を超えるイエメン人が死傷し、数百万人が難民となった他、国内のインフラ破壊、飢餓、食糧不足、伝染病の拡大などがイエメンにもたらされています。
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