米が、対ISIS戦争でのシリア人女性や子どもの殺害を隠蔽
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対ISIS戦争でのシリア人女性や子どもの殺害
米紙ニューヨークタイムズが、機密文書に基づき、「2019年3月に米がシリアのある都市を空爆した際、60人以上の民間人女性や子どもを死に至らせ、しかもその事実を隠蔽していた」と暴露しました。
ニューヨークタイムズは13日土曜夜、「米軍は、2019年にシリア空爆を行った際、64人の女性と子どもを死に至らせた。これは、テロ組織ISISとの主張的な戦いの中での潜在的な戦争犯罪を隠蔽したに等しい」と報じています。
西アジアなどを管轄する米中央軍CENTCOMの司令官は、シリアでの米の空爆作戦を監督していますが、この件について初めて「この攻撃でISISのメンバー16人や民間人4人を含む80人が死亡した」と主張しました。
しかし、米軍は、「ほか60人が民間人に該当するかは定かではない。それは、女性や子どもも戦闘意欲があった可能性が存在するからだ」と表明しています。
ニューヨークタイムズによりますと、当時作戦センターにいたある米空軍弁護士は、この攻撃が戦争犯罪に当たる可能性があると考え、その後米国防総省の総検査官や米上院軍事委員会に対して警告を出したものの、これに関するいずれの措置も講じられていなかったということです。
アメリカは、テロとの戦いを口実とした、いわゆる対ISIS国際有志連合という枠組みで、シリア政府の許可なしで同国に入国し、同国の北部と東部の広範囲を占領しました。
シリア政府および同国の同盟国はこれまでに何度も、米軍のシリア駐留が違法であり、彼らが可及的速やかにシリアから出国すべきであることを強調しています。
シリア危機は2011年、サウジアラビア、アメリカ、およびその同盟国に支援されたテロリスト組織による、地域のパワーバランスをシオニスト政権イスラエルへ有利にするための広範な攻撃から始まりました。
アメリカは、シリア国内で活動するテロリストの主要な支援者です。
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