サウジが、イエメン西部フダイダからのアラブ連合軍撤退を認める
(last modified Wed, 17 Nov 2021 10:55:46 GMT )
11月 17, 2021 19:55 Asia/Tokyo

サウジアラビア主導アラブ連合軍が、イエメン西部のフダイダ県から撤退したとしました。

米CNNが17日水曜、報じたところによりますと、イエメンを侵略するサウジ主導アラブ連合軍のTurki al Maleki報道官は、自軍やイエメンのハーディ旧政権に繫がる部隊が同国西側沿岸から移動したことを明らかにしました。

そして、「当軍およびハーディ旧政権系列兵力の、地域における再配備や移動は、イエメン亡命政権への全面的支援のための軍事的戦略としてアラブ連合軍司令部が行う諸計画の枠組みで行われたものである」と続けました。

これより前、レバノンのマヤーディン・テレビはイエメン筋の話として、「サウジ主導アラブ連合軍のイエメン西部海岸地域からの撤退は、同国首都サヌアの北東にあるマアリブ県での情勢を米国やアラブ首長国連邦が懸念しているためである」と伝えています。

この筋はさらに、フダイダ県からは敵が完全に掃討され、あとひとつの郡だけが残っているとしました。

サウジアラビアは2015年3月、国外亡命中のハーディ元イエメン大統領を復権させる名目で、アラブ連合軍というかたちで米国の支援を受け、アラブ圏最貧国であるイエメンに対する大規模な攻撃を開始しました。

この侵略により、これまでに数千人ものイエメン人が命を落としており、国連の発表では同国の飢餓は世界最大の人道的大惨事に発展しているということです。

米サウジ関係は近年、米国を拠点にしていたサウジ人記者ジャマル・カショギ氏の殺害や、イエメン内戦へのサウジの関与を受けて軋轢を抱えています。

 

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