米、学校内での死傷者ともなう銃撃事件が過去20年で最多
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アメリカでの銃撃事件
2020~21年の1年間に、全米各地の学校で起きた銃撃事件で死傷者が出たものは93件に上り、過去20年で最多となったことがわかりました。
CNNによりますと、これは米国家教育統計センター(NCES)がこのほどまとめた報告書で分かりました。
それによると、2020年7月1日~21年6月3日の年度内に報告された学校銃撃事件93件のうち、死者が出たのは43件、負傷者が出たのは50件でした。死傷者が出なかった学校銃撃事件も53件ありました。
この件数には、オンラインで授業が行われている間に学校の敷地内で発砲があったケースも含まれるということです。また、校内で銃や銃弾が見つかったという報告も統計に含まれています。
米国では先月も、テキサス州の小学校で18歳の容疑者がライフル銃を乱射し、児童19人と教員2人が死亡する事件が発生しました。事件をうけてテキサス州のアボット知事は今月28日、学校の安全対策強化と児童のメンタルヘルスのため、2023年8月31日までに1億550万ドル(約144億円)の予算を拠出すると発表しました。
公式統計によれば、米国内にはおよそ2億7000万から3億丁の銃器が出回っています。これは国民一人当たりほぼ1丁の武器を持っている計算になります。
全米各地では、武器携帯が自由であるために毎日のように銃犯罪が起こっており、その大半で死者が出ています。しかし、銃ロビー団体の力が非常に強いことから、米議会は武器所有を制限するには至っていません。
アメリカではこのところ、武器製造業者ロビーの圧力やホワイトハウス当局者の軽視を背景に集団銃撃事件や銃暴力が頻発し、その犠牲者が激増していることから、市民による抗議が高まっています。

