コロンビア初の左派大統領が就任、歴史的変化の口火に

コロンビアで、同国の大統領選に勝利したグスタボ・ペトロ氏が同国初の左派大統領として、就任宣誓をおこないます。

コロンビアの有権者は、同国史上、犯罪者への対処を怠り、ゲリラと同盟関係にあることが疑われている右派政治家を支持する意向はありませんが、今回の大統領選挙における元ゲリラ出身のペトロ氏の勝利は極めて異例なことです。

2016年のコロンビアの政府と中南米最大の左翼ゲリラ・ファルク（ＦＡＲＣ）の間での和平合意成立により、同国の有権者にとっての第一優先事項は、村落地帯での暴力衝突から、貧困、不正といった問題の解消へと一転し、このことは、国民選挙での左派政党への支持の拡大を促しました。

ＡＰ通信によりますと、左翼ゲリラ「4月19日運動（M19）」出身のグスタボ・ペトロ上院議員は、今年6月のコロンビア大統領選挙で、保守派政党を下し、勝利しました。

保守派は、市場を支持するような経済に向け均衡の取れた一連の変革を提案したものの、貧困拡大や村落遅滞での環境保護者や人権活動家に対する暴力の増加に関して、有権者との適切な関係構築に失敗しました。

グスタボ・ペトロ氏の大統領就任宣誓式には、少なくとも10カ国の首脳が参加することが予想されています。

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