ラシュディ氏襲撃したマタル容疑者、「イランとの関係なかった」
(last modified Sat, 20 Aug 2022 05:35:19 GMT )
8月 20, 2022 14:35 Asia/Tokyo

イスラム冒涜的な内容の小説「悪魔の詩」を著した背教的な英作家サルマン・ラシュディ氏(75)を襲撃、刺傷した米ニュージャージー州在住のハーディ・マタル容疑者(24)が、あるインタビューでイランとの関係を否定しました。

ラシュディ氏は、今月12日にニューヨーク州郊外のショトーカ・インスティテュートでの講演中に、壇上に駆け上がった男に刃物で襲撃され、首や腹部などを刺されました。

「サルマン・ラシュディ」は、イスラム教徒の間で忌み嫌われている名前です。 イスラム教徒が彼を嫌う理由は、彼がイスラム教の預言者 ムハンマド を侮辱した内容の著作を著したことによります。

ファールス通信によりますと、米ニュージャージー州在住のハーディ・マタル容疑者は、警察の留置場で行われたあるインタビューで、自身がイランと関係していたとする、アメリカの当局やメディアの事実無根の主張を否定し、「自分は完全に単独で、今回の襲撃を実行した」と述べました。

また、「自分はサルマン・ラシュディ氏を嫌っている」とし、「ラシュディ氏は、『悪魔の詩』の出版により、イスラムやイスラム教徒の信条、さらに彼らの信条体系を襲撃した」と語っています。

ラシュディ氏は1988年9月に、全編を通してイスラムの預言者ムハンマドを侮辱した内容である「悪魔の詩」を出版し、世界のイスラム教徒の大規模な怒りを引き起こしました。

 


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