ホワイトハウス、米国の諜報活動の漏洩を懸念 トランプ氏による機密書類持ち出しで
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ホワイトハウス
フロリダ州にあるトランプ前大統領の別荘がFBI・米連邦捜査局の家宅捜索を受け、国家機密に関する資料が押収されたことを受け、ホワイトハウスは自らの諜報活動の方法が漏洩することを懸念しています。
FBIは最近、フロリダ州にあるトランプ氏の別荘「マール・ア・ラーゴ」を家宅捜索し、最高国家機密に関する資料を押収しました。
数日後、アメリカの報道各社は「トランプ前大統領が在任中の公務に関する記録をホワイトハウスから不正に持ち出し、自宅で保管していた」と報じています。
ファールス通信が20日土曜、報じたところによりますと、ホワイトハウスの当局者は非公式の場で、トランプ氏が一連の機密および最高機密文書をフロリダ州の別荘へと持ち出したことについて、懸念を表明しました。
米CNNのウェブサイトによりますと、バイデン政権の当局者の懸念の1つは、米国の諜報機関の資料や方法が暴露される可能性です。
CNNはまた、トランプ氏の邸宅に対するFBIの家宅捜索の詳細が明らかになると同時に、バイデン政権の当局者は、トランプ氏がどのような情報を持ち出したか、またこれらの情報によりアメリカの諜報機関の方策・手段や資料ソースなどが危険にさらされることを懸念しています。
ある米政府関係者は匿名でCNNに対し、きわめて強い懸念が存在する、と語りました。
この件に詳しい情報筋も、米国の諜報機関当局者の懸念材料となっているもう1つの問題は、トランプ氏が持ち出した可能性のある情報であるとしています。
ここ数か月、米国の諜報機関の代表者は、紛失した可能性のある機密文書について司法省、関連する議会委員会、および国立公文書館との会合を開いてきました。
ホワイトハウスの当局者は、この問題について公の場でコメントすることを拒否しており、「米司法省がこの事件の調査についてコメントすべきだ」と述べています。

