ウクライナ大統領とIAEA事務局長が会談
8月 31, 2022 19:38 Asia/Tokyo
ウクライナのゼレンスキー大統領は30日火曜午後、ロシアの制圧下にあるザポリージャ原発の視察前に、IAEA国際原子力機関のグロッシ事務局長およびその一行と会談しました。
ザポリージャ原発は欧州最大の原発で、今年3月にロシアの制圧下に入りました。同原発はウクライナ戦争の前線近くにあり、ここ数週間で複数回にわたり攻撃対象となりました。ウクライナとロシアは相互に同原発への攻撃を非難しています。
イルナー通信によりますと、グロッシ事務局長と14名の一行は29日月曜夜、ザポリージャ原発視察のためウクライナ首都キエフ(ウクライナ語読みはキーウ)入りしました。
ゼレンスキー氏はこの会談で、「ザポリージャ原発は、世界やウクライナの安全にとって最優先事項のひとつだ」と述べました。
こうした中、ゼレンスキー氏は26日金曜夕方、ザポリージャ原発の状況は依然として非常に危険な状態にあると警告していました。
ザポリージャ原発に関する西側メディアによる世論操作をうけ、ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長は最近、ウクライナ当局や西側諸国がザポリージャ原発でチェルノブイリ原発と同様の大惨事を起こそうとしていると非難しました。
メドベージェフ氏はまた、「ザポリージャ原発の攻撃の黒幕はロシアだ」とする西側の非難を否定し、これを根拠のないものだとして、「国連さえもこのような主張を信じていない」と強調しました。
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