IAEA調査団がザポリージャ到着、1日に原発立ち入りへ
9月 01, 2022 14:20 Asia/Tokyo
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ラファエル・グロッシIAEA事務局長のザポリージャ市訪問
IAEA国際原子力機関の調査団が31日水曜、ヨーロッパ最大の原発に近いウクライナ南部・ザポリージャ市に到着しました。
フランス通信が1日木曜、報じたところによりますと、ラファエル・グロッシIAEA事務局長が率いる14人の調査団は現地時間の31日朝に首都キエフ(ウクライナ語読みはキーウ)を出発し、同日午後2時ごろザポリージャ市に到着しました。
グロッシ事務局長は、原発への立ち入り調査を9月1日に開始し、「常駐」を目指す意向を示しています。
同市からエネルゴダル市にある同原発までは、車で2時間の距離とされています。
グロッシ氏は、自身の使命として「原発事故を防ぎ、欧州最大の原子力発電所を持続させること」と説明するとともに、「近く始まる実際の作業に備えている」とし、「IAEAの常駐確立を試みる予定だ」と述べました。
ウクライナ南東部にあるザポリージャ原発は、現在ロシア軍に制圧されています。
ロシア軍とウクライナ軍との戦闘の前線に位置している原発周辺地域では最近、砲撃が相次いでおり、国際社会の懸念が高まっています。
この日も調査団がキエフから出発した後、ウクライナ当局は、エネルゴダルがロシア軍の攻撃を受けたと発表しました。
同市のドミトロ・オルロフ市長はメッセージアプリのテレグラムで、1発の砲弾が市庁舎に直撃したと説明し、建物の側面に穴が開き、がれきが地面に散乱する写真を投稿しています。
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