米軍内の性的暴力、13%増加 国防総省が報告書
9月 07, 2022 17:45 Asia/Tokyo
米国防総省の調査で、昨年に米軍内で起きた性的暴力の件数は、前年に比べて13%増加したことが明らかになりました。
独誌「デア・シュピーゲル」によりますと、昨年に米軍女性兵士のうち少なくとも8.4%が任務中に何らかの形で望まない性的接触を経験したということです。男性兵士からの訴えも1.5%と2倍に増えています。
この数値は、女性では2006年以降で最も高く、男性でも過去2番目に高いものでした。
バイデン米大統領は今年初め、セクハラを刑事犯罪とする統一軍事司法法典の改正案に署名しました。しかし、専門家らは、こうした改革案は、被害者の軍司法制度への不信感を克服するには不十分と指摘しています。
ある調査では、米軍で尊厳と敬意を持って扱われていると感じている女性兵士は2021年では39%で、2018年の66%から半数近くに減りました。また、苦情を申し立てた後、米軍の司法制度によってプライバシーを守られていると感じたのは2021年は34%で、これも2018年の63%から急落しています。
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