国連、「スイスに人種差別が存在」
10月 05, 2022 21:05 Asia/Tokyo
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国連、「スイスに人種差別が存在」
国連が報告の中で、スイスで一大構造的人種差別が存在するとしています。
IRIB通信によりますと、この報告は、国連の監視検証団の10日間にわたるスイスでの任務終了後に作成されたものです。
この検証団は今年1月スイス各地を訪問し、アフリカ系住民、政治家、警察官、市民団体の代表などとインタビューし、調査終了後に、同国が水面下で、特にアフリカ系住民に対する差別、あるいは人種差別の問題に巻き込まれている、という結論に達しました。
この報告書では、2つの重要な事例について記されています。第1の事例は、男性ゾイ・ロジャー・ウィルハム射殺事件で、この男性は刃物携帯容疑で警察官に射殺されています。
この報告では、この男性は少数派人種の特別監視政策の犠牲になっているとされています。
2つ目の例は、26歳のスイス系男性ブライアン・ケイン氏で、彼は多動性障害と診断されているにも拘らず、2018年以来刑務所に収監されており、国連の報告でブライアン氏の問題は、ひとつの構造的な人種差別行為の明白な事例であるとされています。
国連人権理事会スイス代表は、国連の報告を批判し、「この報告は一連の仮説や誤解で構成されており、スイスの現状を物語っていない」としています。
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