欧米航空会社、ロシア迂回でコスト負担増
10月 30, 2022 20:49 Asia/Tokyo
ロシア領空を迂回している欧米の航空会社は、長距離化と燃料費高騰によるコスト増に悩まされています。
ウクライナ戦争以降、欧米各国は制裁措置としてロシアの航空機による自国の領空通過を禁止し、ロシアも対抗措置として欧米各社の飛行を禁止しています。
ブルームバーグによりますと、仏エールフランス、蘭KLMなどの欧州各社の日本便は、ロシアを迂回してカザフスタン、モンゴルを抜けるルートを通っているます。これにより、パリー東京便は14時間かかり、これまでの最長記録を更新しています。
また、フィンランドのフィン・エアーも、ヘルシンキー東京便は13.5時間と、従来の9.5時間より4時間も長くなっています。
一方、対ロシア制裁に参加しなかったUAE・アラブ首長国連邦のエミレーツやエディハド航空、カタール航空、印エア・インディアなどはこれまで通りロシア領空を飛行することができ、コスト増に悩まされることもなく、ライバル会社が減ったことで有利な状況にあります。
インドと北米を結ぶ路線では、エア・インディアが運行時間で北米航空会社と比べて平均で1.5時間短くなっており、燃料も1回の運行で約7.5トン節約できるといい、その額は8500ドル(125万円)に達するということです。
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