エチオピア内戦、双方がAU特使の仲介で停戦合意
11月 03, 2022 16:32 Asia/Tokyo
エチオピアで戦闘を続けている政府軍と、反政府勢力TPLF「ティグレ人民解放戦線」が、停戦に合意しました。
フランス通信によりますと、協議を仲介したAUアフリカ連合特使のオルシェグン・オバサンジョ元ナイジェリア大統領は、南アフリカの首都プレトリアで記者会見し、「エチオピアの政府軍と反政府勢力TPLFは2日水曜、南アフリカで開いていた和平協議で、停戦に合意した」と発表しています。
オバサンジョ特使はまた、双方が敵対行為の停止に加え、「組織的、秩序的、そして円滑かつ協調的な武装解除」、法と秩序の回復、各種サービスの復旧、人道支援物資の自由な移動、民間人の保護などに合意したと説明しました。
さらに「きょうは、エチオピア、アフリカの角、そしてアフリカ大陸全体にとっての新たな夜明けの始まりだ」としつつも、「この瞬間は和平プロセスの終わりではなく、始まりだ。本日署名された合意内容の履行が重要だ」と指摘しました。
エチオピア政府とTPLFとの正式な和平協議は今回が初めてで、先月25日に始まり、30日の終了予定日を超過して続いていました。
エチオピア北部ティグレ州で2年前に始まった内戦は深刻な人道危機を引き起こし、推計では50万人が死亡したとされています。