ポーランド着弾のミサイルめぐり、同国とウクライナで見解対立
(last modified Sat, 19 Nov 2022 10:24:57 GMT )
11月 19, 2022 19:24 Asia/Tokyo
  • ポーランド着弾のミサイル
    ポーランド着弾のミサイル

駐ポーランド・ロシア大使が、先日のポーランドにミサイルが着弾した件について、「ポーランド政府はウクライナ大統領に対し、一連の勧告や対ロシア非難中止要請に耳を傾けるよう呼びかけている」としました。

ポーランドで今月15日夜、ウクライナとの国境近くの村にミサイルが着弾し、2人が死亡しました。

ロシアのタス通信によりますと、ポーランドに駐在するアンドレーエフ・ロシア大使は18日金曜、「ポーランド政府は、ウクライナのゼレンスキー大統領に対して、このミサイルに関してのロシアへの非難を止めるよう話している。なぜなら、ポーランド東部に着弾したミサイルがロシア側の発射によるものではなかったことが判明したからだ」と述べています。

アンドレーエフ大使は、15日夜から16日朝にかけてポーランド外務省に呼び出され、このミサイル着弾に関する口上書を手渡されていました。同大使の話によればこの口上書では、ロシア製のミサイルがポーランドに着弾したことが強調され、この件に関して「緊急説明」を求めるとされていました。

ポーランドのドゥダ大統領はこの件をめぐり、「攻撃は意図的なものではなかった。我が国はこのミサイルが、ウクライナ軍が使用する1970年代製造の(ロシア製防空システム)S-300から発射されたものである可能性が高いと判断した」と語っています。

 

一方のロシア国防省は、ポーランドでのロシア製ミサイル着弾に関するメディアの報道やポーランド当局者の発言を強く非難して、「写真から判断すると、このようなことになる。この旧式の廃棄物は、ロシアの軍事品とは何の関係もない」と表明しています。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter     urmediem