ロシア、「米は核合意復活の道から外れようとしている」
12月 04, 2022 20:51 Asia/Tokyo
ロシアのある外交筋が、米国のマレー・イラン担当特別代表の声明に反論し、「米国がJCPOA包括的共同行動計画(通称:核合意)復活の道筋から外れる行為をやめるべき時が来た」と語りました。
マレー特別代表は3日土曜、さらに「核合意復活はわが国にとって優先事項ではない」と表明していました。
ロシアのある外交筋は、同国のリアノーボスチ通信に対しこの件に関し、「これは単なる選択の問題ではない。アメリカは、以前に犯したすべての違反を排除すべきだ」と述べています。
またこれについて、「大洋の反対側からは、核合意への復帰という約束を米の現政権が順守しているかということに疑問を呈する発言がしばしば聞かれる」としました。
さらに、「アメリカは間違いなく性急な行動に走るつもりで、核合意復帰の道から外れるための適切な言い訳を探している。しかしこれは選択肢の話ではない」と語っています。
続けて、「米国は、国連安保理決議 2231を遵守し、安保理決議に対する義務のすべての違反を是正する義務がある」と述べました。
イランとIAEAの最新の制裁解除関連協議はボレル氏の提案により、今年8月4日にオーストリア・ウィーンで開始されましたが、同月8日に当事国の代表団の帰国により成果なく終了しました。
イランは、アメリカ側が現実的な見方をもって行動すれば、ウイーン協議での合意成立の可能性はある、としています。